当社の取組み

原子燃料サイクルの確立を目指して

当社は、自然豊かな青森県六ヶ所村において、地域の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、「ウラン濃縮工場」、「低レベル放射性廃棄物埋設センター」、「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」、「使用済燃料受入れ・貯蔵施設」の各施設を操業するとともに、原子力発電の使用済燃料をリサイクルするための「再処理工場」の試験運転および「MOX燃料工場」の建設を進めています。

中でも、「原子燃料サイクル」の要となる再処理工場については、これまでさまざまな困難に直面してきましたが、課題をひとつひとつ克服しながら技術力を向上させてまいりました。特に時間を要していたガラス固化設備の試験も2013年5月に終了、国による使用前検査受検を残すのみとなっており、操業に向けた技術は確立できたものと考えております。

一方で、当社は現在、原子燃料サイクル施設の安全性に係る新しい規制基準への適合性について国の審査を受けています。この基準は、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓や海外の知見等を踏まえた内容になっており、世界一厳しいものと言われています。2013年12月に施行され、当社は、翌2014年1月に審査を申請し、「福島第一原子力発電所のような事故を決して起こしてはならない」という強い決意のもと、安全を原点に返って確認し、さらに向上させるうえでの重要な機会と考え、持てるすべての力を傾注して対応しています。引き続き、安全性向上のための対策工事、審査のクリア、さらに、その後の使用前検査合格すなわち再処理工場しゅん工をめざし、全社をあげて取り組んでまいります。

青森県および六ヶ所村と「原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する基本協定」を締結してから今年で30年。地域の皆さまには、施設の立地を受け入れていただき、長年にわたって原子燃料サイクル事業を支えていただいております。これからも感謝の気持ちを決して忘れることなく、何よりも安全を最優先に事業を進めてまいります。

当社の事業は、地域の皆さまの信頼があってはじめて成り立つものです。このことを常に念頭に置き、「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して未来を切り拓く」という使命を果たすため、引き続き、全力で取り組んでまいります。

2015年11月

日本原燃株式会社
代表取締役社長

工藤 健二