当社の取組み

原子燃料サイクルの確立を目指して

 当社は、自然豊かな青森県六ヶ所村において、地域の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、「ウラン濃縮工場」、「低レベル放射性廃棄物埋設センター」、「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」、「使用済燃料受入れ・貯蔵施設」の各施設を操業するとともに、原子力発電所で使い終えた使用済燃料をリサイクルするための「再処理工場」の試験運転および「MOX燃料工場」の建設を進めています。

 各施設においては、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓や海外の知見等を踏まえて策定された、国の新規制基準への対応として、適合性審査を受けております。

 さらに、再処理工場においては、これまで実施してきたアクティブ試験の中で、ガラス固化設備に係る運転をはじめ、様々な困難や課題をひとつひとつ克服しながら、本格操業に向けた技術を蓄積してきました。
 当社は、わが国のエネルギーの将来を担う極めて重要な存在であり、「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」という使命を果たすべく、原子燃料サイクルの要となる再処理工場のしゅん工に向けて、全社を上げて取り組んでまいります。

 当社の事業は、何よりも「地域の皆さまの信頼」があってはじめて成り立つものです。このことを常に念頭に置き、長年にわたって原子燃料サイクル事業を支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、引き続き、「安全を最優先」に事業を進めてまいります。

2019年1月

日本原燃株式会社
代表取締役社長

増田 尚宏