発表•お知らせ
2015年11月9日
報道関係各位
日本原燃株式会社

再処理事業所再処理事務所(管理区域外)厨房における火災の原因と対策について

2015年7月31日にお知らせした内容

 本日、7時55分頃、再処理事業所 再処理事務所(管理区域外)の厨房において、協力会社作業員が昼食の準備をしようとしたところ、通常と違うにおいがしたため、周りの状況を確認したところ、電気瞬間湯沸器に黒いすすのようなものを発見しました。
 その後、公設消防による現場確認の結果、8時32分に火災と判断され、同時に鎮火が確認されました。
 本事象による周辺環境への影響はなく、負傷者もおりません。
 原因については、現在調査中です。

別紙:再処理事業所 構内配置図

原因及び再発防止対策

 その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、本日、原因及び再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。

原因

 本事象が電気瞬間湯沸器の給湯中に発生していること、焼損したリレーの動力側の結線が焼け落ちていたことから、電気瞬間湯沸器本体の機械的要因(部品の不良、設備の経年劣化および不適切な使用)、外的要因(異物の影響)、メンテナンス要因(分解・組立作業での不備)の観点から調査を行いました。
 その結果、今回の火災の原因は、発生の前日に、電気瞬間湯沸器の部品交換作業を行った際、焼損したリレーの動力線に力がかかり、端子の接続が緩んだ結果、その接続部において電気抵抗が高くなったことから、通電した際に発熱し、発火に至ったと推定しました。

  • ※リレー:電気信号により電気回路をON・OFFする装置

再発防止対策

 今後、電気瞬間湯沸器の不具合が発生した場合は、製造メーカまたはメーカ指定店等の製品を熟知した者が調査・検討したうえで、修理等の依頼を行う運用とし、当社と取引先とで締結する契約の中で、不具合発見時における当社への報告を義務付けることとしました。
 また、厨房機器は使用開始から点検されていないことを確認したことから、不具合の未然防止を図るために、今後は定期的に点検を実施することとしました。

以上