定例社長記者懇談会挨拶概要
本日は、「再処理およびMOXの設工認対応状況」と、今年最後の懇談会となりますので、1年を振り返ってみたいと思います。
再処理の設工認対応状況
まず、「再処理の設工認対応状況」です。
今週22日に開催された審査会合では、構造設計に関して、溢水、薬品、可搬型重大事故等対処設備の保管・移動に係る条文の「防護対象・設計対象施設の特定、基本的な設計の考え方および設計プロセス」と、内部火災などの条文の「設計プロセスに基づく具体的な設計および評価」を説明しました。
長﨑委員からは、構造設計は現時点で大きな論点はないものの、今回の審査会合で出された指摘に対して、しっかりと対応することとのコメントを頂戴しております。
今回の審査会合で、全体計画における説明ステータスの第1段階である「防護対象・設計対象施設の特定、基本的な設計の考え方および設計プロセス」の全ての説明を概ね完了することができました。
一方で、第2段階である「設計プロセスに基づく具体的な設計および評価」については、まだ約半分が残っている状況であり、あと2、3回の説明が必要と考えております。これらの説明は第1段階で定めた設計のルールに沿ってまとめていくものでありますので大きな論点はなく、当社としては来年3月までに説明が完了できると考えており、次回の審査会合で、全体計画を見直し、お示しする予定です。
審査での説明が終盤を迎え、次のステップとしては、設計で約束したことが現場の設備に反映されているかを確認するための検査と設計を基に設備の運用を決める保安規定の改定へとシフトしていきます。
今回の審査会合では、使用前事業者検査における「ガラス溶融炉の機能・性能検査の扱い」について説明しました。
規制庁からは、使用前事業者検査として実施するべきものをどう決定したか整理して説明するよう求められましたので、今後、丁寧に対応してまいります。
引き続き、安全を最優先に、オールジャパン体制でしゅん工・操業に向けて取り組んでまいります。
MOXの設工認対応状況
次に、「MOXの設工認対応状況」です。
MOXは、今回の審査会合で、第3回設工認として説明が残っていた重大事故等対処設備の構造設計や焼結炉および非常用所内電源設備の耐震評価結果などを説明し、全ての説明を終了することができました。
長﨑委員からは、特に論点はなく、補正申請に向けた準備を適切に進めることとのコメントをいただきましたので、これまでの議論の結果を反映し、準備ができ次第、補正書を提出します。
早期に認可をいただけるよう、しっかりと補正書を作り上げ、規制庁に対して丁寧に説明するとともに、最終分割となる第4回設工認の申請準備も進めてまいります。
1年の振り返り
次に、今年1年を振り返らせていただきます。お手元の資料に「2025年の主な動き」を纏めておりますので、後ほどご覧ください。
再処理は、昨年8月のしゅん工目標変更以降、「説明の全体計画」を用いて、説明項目や説明順序、審査の進捗状況について規制庁と共通認識を持ち、計画に沿って進めてまいりました。
説明を効率的に進めるため、説明順序の変更はありましたが、概ね計画通りに進め、第1段階の説明を完了できたことは、大きな成果だと思っています。
現場では、再処理工場のしゅん工・操業後、長期にわたって安全かつ安定的に運転していくための取組みとして、運転員の技能の維持・向上を目的としたラ・アーグ再処理工場での運転訓練や、地元企業の参入促進に向けた保全業務見学会の実施、万が一の際に確実な対応ができるよう厳冬期訓練や原子力防災訓練などを行っています。
MOXは、今年2月に第2回設工認の認可を取得、7月に申請した第3回設工認は全ての説明を完了させ補正を残すのみとなり、2027年度中のしゅん工に向けて計画通りに審査対応を進めています。
現場では、建屋の躯体が概ね完成し、現在は、屋上や外壁の防水や塗装などの仕上げ作業を行っています。
濃縮は、2024年7月から生産を再開、今年11月に生産規模を年間150トンまで拡大し、順調に生産を進めています。今年は11年ぶりに原料ウランの受入れも実施しました。
埋設は、2号埋設施設において計画していた全ての廃棄体の定置作業を5月に完了、3号埋設施設で6月から定置作業を開始しました。今年は、計7回、約8,300本の廃棄体を全国の電力会社から受け入れており、年度末までに計11回、14,800本まで受け入れる予定です。
このように、再処理・MOXは設工認審査と並行してしゅん工・操業に向けた取組みや工事を着実に進めることができ、濃縮・埋設は安全かつ安定した操業を継続できた1年でした。
2026年度中の再処理工場、2027年度中のMOX燃料工場のしゅん工に向け、来年は「安全かつ安定的に操業するための準備を整える年」になります。
引き続き、当社と協力会社が一体となって、安全を最優先に事業を進めてまいります。
最後に、今月8日、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生しました。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
今回の地震では、八戸市で県内最大震度6強、六ヶ所村では5弱を観測しましたが、当社施設では設計の基準地震動よりも揺れは小さく、安全に影響はありませんでした。
また、地震発生後、再処理、MOX、濃縮、埋設それぞれの現場において、しっかりと現場確認を行い、支障がないことの確認も行いました。
MOX燃料工場の建設現場では協力会社社員約190人が作業を行っておりましたが、全員無事に避難することができました。
後発地震注意情報は解除されましたが、引き続き、大きな地震に備え、万全の体制で仕事を進めてまいります。
当社事業は、地域の皆さまの信頼があって成り立つものであり、長年にわたって支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、これからも地域とともに歩み続け、地域の発展に貢献してまいります。
本日、私からは以上です。