事業情報
【B情報】
2017年12月12日掲載、2018年4月9日原因と対策掲載
制御建屋(非管理区域)

再処理工場 制御建屋における非常用無停電電源装置の故障の原因と対策について

 2017年12月11日(月)に発生した制御建屋(非管理区域)の非常用無停電電源装置A系の故障について、その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、本日、原因および今後の対応を取りまとめましたので、お知らせします。

原因

  今回発生した故障の原因は、調査結果から非常用無停電電源装置のA系に使用されていたスイッチング素子※1の故障が原因で、回路上に短絡電流※2が流れ、警報と共に非常用無停電電源装置のA系が停止した事象であることが判明しました。
 当該スイッチング素子が故障した原因調査として、抵抗測定や外観確認、X線撮影による内部調査を行いましたが、直接故障した原因は判明せず、何らかの理由により偶発的に発生した故障と判断しました。

  • ※1:直流電源を交流電源に変換する回路への動作信号を自動でON/OFFする電子部品
  • ※2:電流が流れる線路同士が直接接触することによって通常以上の電流が流れること

今後の対応

 今回発生した事象について、警報が発報した際の対応手順書や予備品および交換手順書は整備されていることから、今後も同様の事象が発生したとしても迅速な復旧を行い、再処理事業の安全を維持・管理していくよう努めてまいります。

2017年12月12日にお知らせした内容

 12月11日(月)11時23分頃、制御建屋(非管理区域)において、A系とB系の2系列ある非常用無停電電源装置※1のうち、A系の故障警報が発報したため、現場を確認したところ、当該装置に接続されている設備に給電されていないことから、11時38分に当該装置の故障と判断しました。
 今回の事象を受け、故障したA系の非常用無停電電源装置に接続されている設備については、現在、当該装置内の別のラインから電源供給しており、正常に動作していることを確認しております。また、B系については健全性を確認しており、安全上の影響はありません。
 故障の原因については、現在、調査中です。
 なお、本事象による周辺環境への影響はありません。

  • ※1 非常用無停電電源装置:外部電源喪失時に、非常用ディーゼル発電機からの給電開始までの間、バッテリーから制御盤などの安全上重要な負荷に対し給電を継続する装置。
以上