事業情報
以下はABC情報に該当しないごく軽度な機器故障等であり、また、工場外への放射性物質による影響はありません。
2016年6月10日掲載
再処理工場

前処理建屋における圧縮空気設備の弁の動作不良について

 6月7日(火)19時20分頃、再処理工場前処理建屋において、圧縮空気設備※1のうち、3系統ある安全空気圧縮装置※2の定期切替作業(C系の起動およびA系の停止)を行っていたところ、C系において異常を示す警報を確認しました。これに伴い、速やかにA系を再度起動させたところ、警報は停止しました。

 本事象において、圧縮空気の供給状態を示すパラメータ(圧縮空気の供給圧力等)に大きな変動はなく、圧縮空気の供給は継続されていることから、安全上の影響はありませんでした。

 これまでの調査の結果、6月9日(木)、警報の発報は安全空気圧縮装置を冷却する冷却水の入口弁の動作不良によるものと確認しました。
 なお、本事象による環境への影響はありません。

  • 圧縮空気設備:
    一般圧縮空気系と安全圧縮空気系で構成し、再処理施設内の各施設に圧縮空気を供給する設備。
  • 安全空気圧縮装置:
    使用済燃料を再処理する工程で発生した溶液からは放射線分解により水素が発生するため、これを貯槽内から排気するために空気等を供給する装置で、A系、B系、C系の3系統から構成されている。これらの設備は、安全空気が供給されている状態で、1系統が運転、1系統が待機状態(1系統は予備)であることを保安規定で定めている。

以上