事業情報
【B情報】
2014年8月18日掲載、2014年12月22日原因及び再発防止対策掲載
非常用電源建屋

再処理工場 非常用電源建屋 第2非常用ディーゼル発電機A号機の動作不能について(原因と対策)

2014年8月18日にお知らせした内容

 8月15日(金)、再処理工場 非常用電源建屋(管理区域外)において、2系列ある第2非常用ディーゼル発電機のうち、A号機の定期的な動作確認を実施していたところ、燃料供給ラインの不具合により燃料供給が十分にできない状態となったことを確認したことから、同日16時01分に動作不能であると判断しました。
 なお、同日17時19分にB号機の動作確認を実施し、動作可能であることを確認しており、万一外部電源が喪失した場合においてもB号機が起動できる状態であることを確認しております。本事象による環境への影響はありません。

 現在、調査を行っており、原因の究明と必要な対策を講じてまいります。

  • ※第2非常用ディーゼル発電機:
    外部電源喪失時に、再処理施設本体の安全上重要な機器に対して給電するための機器

原因及び再発防止対策

 その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、原因及び再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせいたします。
 なお、動作不能となった第2非常用ディーゼル発電機のA号機は、燃料の供給量を調整する装置(以下、「リンク機構※2」という。)の分解・清掃を行った後に、起動し、規定の電圧、周波数、起動時間で運転できることを確認し、動作不能の状態が回復したと判断したことから、8月18日12時33分に待機状態に復旧しました。

  • ※2 リンク機構:
    ハンドルを操作することで、各連結部が動作し燃料調整装置の弁開度を調整する機構

原因

 リンク機構の分解・清掃を行ったところ、ハンドル操作により、燃料の供給量を調整する弁が所定の開度となったことなどから、リンク機構の摺動部しゅうどうぶ※3が固着している可能性が高いと考え、原因調査を実施しました。
 その結果、リンク機構の摺動部のグリス不足により粉塵、塗装片等の微細な異物が摺動部に混入したことで動作不良が発生したものと推定しました。

  • ※3 摺動部:
    軸と軸受けのように、こすれながら滑り合う部分

再発防止対策

 リンク機構の動作不良を防止するため、リンク機構の摺動部のグリスアップ頻度を現在の年1回から月1回へ上げるとともに、グリスアップの方法および範囲を運転管理マニュアルに反映しました。

以上