2023年度全社安全大会の実施について
当社は、当社社員、協力会社社員が、働く人の健康と安全を最優先に、労働災害および交通災害の撲滅ならびに品質の確保に全力で取り組むとともに、事業を安全・円滑に進める決意を新たにするため、以下のとおり2023年度全社安全大会を開催しましたので、お知らせします。
概要
日時 | 2023年7月5日(水)10:30~11:40 |
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場所 | 六ヶ所村文化交流プラザ スワニー 大ホール |
出席者 | 社長、各事業部長、各室・本部長および協力会社の現場所長 他 |
参加人数 | 約630名(当社社員、協力会社社員合計) |
主な内容 | (1)主催者代表挨拶 日本原燃株式会社 代表取締役社長 増田 尚宏 (2)来賓挨拶 日本原燃労働組合 本部執行委員長 岡田 智博 (3)労働安全訓示 むつ労働基準監督署 署長 大崎 浩 様 (4)労働・交通安全標語等表彰 (5)日本原燃安全推進協議会安全表彰 (6)大会決議 (7)品質方針唱和 [品質方針] 1.安全を最優先する 2.法令およびルールを遵守する 3.品質マネジメントシステムの重要性を認識し、継続的にパフォーマンスを向上する 4.迅速な通報連絡および積極的な情報公開を実践する 5.お客様の期待に応える (8)労働安全衛生方針唱和 [労働安全衛生方針] 1.労働災害を根絶します 2.交通人身事故を撲滅し、物損事故の発生を防止します 3.心の健康を支える職場環境を作ります 4.従業員の健康を増進します |
【主催者代表挨拶(要旨):代表取締役社長 増田 尚宏】
各事業とも、しゅん工、運転再開、その後の安全・安定操業に向けて着実に前に進んでおり、いよいよ工事が終盤を迎える状況となってまいりましたが、各事業部とも工事を完了させ、安全に安定した操業を継続する上で、安全の確保が大前提であることは言うまでもありません。この安全大会の場にて、現場の無事故・無災害、ノーヒューマンエラーの達成に向けて、皆さんとともに決意を新たにしたいと思います。
私たちの職場では、この3年間、毎年40件を超える労働災害を発生させてしまっています。毎週お一人の方がケガをしていることになります。皆さんしっかりと対策を行っているとおっしゃるかもしれませんが、その成果が出ておらず、多くの災害が発生している現実を受け止めなくてはなりません。
今年度も昨日までに9件の労働災害を発生させてしまっており、この3年と同じペースです。
現場で災害が発生するのは、「不安全な行動」と「不安全な環境」が重なった時です。したがって、現場からこの2つの不安全を徹底して取り除くことが労働災害の撲滅につながります。
このために、
・3Hの作業を主として、作業手順が現場の状況をふまえて出来ていることをしっかりと確認し、不安全な行動を防止す
る
・作業者に分かりやすい表示、安全通路の確保、現場の整理、整頓を行い、不安全環境を排除する
こういった現場に密着した災害防止対策を徹底して行う必要があります。
また、第一線の作業者の方々が安全最優先の意識をもって行動するように、元請の方々、安全担当の方々が現場に密着して指導していただくことも、あわせてお願いいたします。
ケガや死亡災害が起きてからでは遅すぎます。働く人が痛い思い、つらい思いをしなくて済むよう、当社のすべての作業現場において、不安全な行動を見つけたら、たとえ嫌われても、誰であろうと遠慮なくその場で指摘し、是正させる。見て見ぬふりや放置をしない、これを徹底して、みんなのケガを未然に防ぎましょう。
当社で働く全ての方々が健康で安全に働くこと、朝「行ってきます」と元気に家を出て、夜「ただいま」と元気な声で家族のもとへ帰宅すること、この当たり前のことが、毎日続くようにすることが安全の基本であり、最も大事なことだと思っています。
当社および元請会社が現場に密着することで「不安全な行動」と「不安全な環境」を排除し、労働災害をなくす。これが、当社および元請会社の方々の責務だと思っています。
そして、現場に不安全な環境があったり、作業要領書自体に仕事のやりづらさを感じる時があったりすれば遠慮なくおっしゃってください。また、第一線で作業される方々に遠慮なく言ってくれと指導してください。日本原燃が責任をもって現場の不安全な箇所を取り除き、やりづらい作業を改善します。
次に交通安全について、昨年度はおかげさまで交通死亡災害はありませんでした。しかし、人身災害は10件発生しています。今年度は、7月4日時点で、人身災害を1件発生させてしまっています。交通災害もゼロとするよう、皆でがんばっていきたいと思っています。
一昨年、当社の工事関係者により、3件の交通死亡災害が発生した際、元野辺地警察署長の野里様に、交通安全のための非常に重要な5つのポイントのご訓示をいただいています。私はこの訓示は全員で胸に刻む必要があるものだと思っていますので、改めてここでもう一度述べさせていただきます。
まず一つ目が、「命の大切さ」です。ひとたび死亡事故が発生すると、皆さん自身だけでなく、皆さんの大切な人も悲しませることになります。決して交通事故を他人事と思わず、自分自身にも起こりうる問題として受け止めていただきたいと思います。
二つ目は、「日本原燃の看板を背負っているという自覚を持つこと」です。これは、協力会社の皆さんを含め、当社構内で働くすべての方々、皆さんに同じ思いでいていただきたいと思っています。
三つめは、「車は大切な道具・相棒であるということ」です。日々の点検・整備を怠らず、車を大切に扱っていただきたいと思います。
四つ目は、「同乗者の役割」です。同乗者の方も、運転手と一緒に周囲の安全確認をすることで、車両事故の防止に努めてください。
最後に五つ目は、「相手への思いやり」です。家族、同僚、歩行者、地域住民の方々への思いやり等、何に対しても思いやりをもって運転することが、大切ということです。
結びに、ここ青森・六ヶ所村の地で、「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」という、我々の使命を改めて確認するとともに、「世界一安全な、世界に誇れるサイクル施設を作りあげる」という気概を持ち、働く全ての人々が心を一つに、「工事の安全・品質の向上と労働災害ゼロを実現」しましょう。そして安全を最優先に「明るく、楽しく、元気よく!」を合言葉に、各事業の安全、安定運転に向けて、一緒に頑張りましょう。加えて、常に交通ルール、マナーを守り、思いやりのある安全運転に徹して頂くよう、よろしくお願いいたします。
以 上
【全社安全大会の様子】
社長挨拶
出席者全員による大会決議