発表•お知らせ
2017年4月3日

2017年度入社式 社長挨拶要旨

 本日、若さと希望に満ち溢れた102名を日本原燃の新しい仲間として迎えることができました。大変うれしく、心強く、また感激しています。

 現在、エネルギー資源のほとんどを海外に依存しているわが国では、エネルギーを安定的に確保できる、いわゆるエネルギーの安全保障が極めて重要です。その柱となる原子力、そしてその原子力を「原子燃料サイクルを確立すること」によって支えるという、わが社の事業の意義は今後とも全く変わりません。まず、皆さんには「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」という当社の使命をしっかり共有していただきたい。

 世界一厳しいとも言われる新規制基準に対しては、新しい安全安心の姿を作り上げるため、全社をあげて懸命に取り組んだ結果、審査会合において必要な説明を一通り終えることができました。その一方で、昨年12月には国の原子力規制委員会から当社の品質マネジメントシステムにおいて、重大なルール違反があったことへの極めて厳しい指摘を受け、私自身強く反省するところであります。今後、引き続き、改善に向け全社をあげて取り組んでまいりますが、皆さんにも今回の問題の経緯をしっかりと学び、原子力安全が事業の大前提であること、その安全を具体的に支える取り組みである品質マネジメントシステムの重要さ、そして安全文化とは何かを一日も早く身につけ、自分のものにしていただきたい。そうして、安全なくしてサイクル事業はないこと、地域の信頼なくしてサイクル事業はないこと、そして、今日から皆さん一人ひとりが当社の安全を支え、安全に貢献しなければならない一員であることを強く自覚していただきたい。

 皆さんには、仕事の目的・意味・価値を常に考え、無駄がないか、安全面で問題はないか、もっと良いやり方はないか、常に突き詰め、仕事を本当に自分のものにするようなプロを目指していただきたい。また、コミュニケーションの達人になってもらいたい。そうして、自ら成長しようとする人になっていただきたい。一人の社員が成長する真の力は、自らが成長しようとする意思を持つかどうかにかかっています。

 当社の前身である日本原燃サービス株式会社と日本原燃産業株式会社が、電気事業連合会立会いのもと、青森県ならびに六ヶ所村と「原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する基本協定書」を1985年に締結してからまもなく32年を迎えます。地域の方々が、大変な思いでサイクル施設の立地を受け入れていただき、これまで、長年にわたってサイクル事業を支えていただいたことを研修や仕事の中でしっかり学んで下さい。そして、常に地域の方々への感謝の念を忘れずに、地域の方々を苦しめるような事故は絶対に起こしてはならないということを肝に銘じてください。また、皆さん一人ひとりが日本原燃の社員という枠を超え、同じ地域に暮らす一員として、さまざまな地域活動などに積極的に参加してください。

以上