発表•お知らせ
2023年11月29日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、昨日行われた青森県・立地地域等と原子力施設共生の将来像に関する共創会議」、「設工認の対応状況」、「新入社員による秋の農業体験研修」の3点について、ご報告させていただきます。

青森県・立地地域等と原子力施設共生の将来像に関する共創会議

 まず、「共創会議」についてです。
 昨日、国、青森県、立地自治体、原子力事業者が一体となり、地域と原子力施設が共生していく将来像について、共に考え、共に築き上げていくための「共創会議」の初会合が開催され、私も出席させていただきました。
 青森県には、5つの原子力事業者が、原子燃料サイクルのフロントエンドからバックエンドに至るまで、様々な施設を立地させていただいております。
 国、県、立地自治体、市長会、町村会、有識者の皆さま、事業者が一堂に会し、青森県が将来にわたり、更に発展していくため、地域と原子力施設の共生に向けた方策を議論する機会をいただけたことは大変ありがたく、関係者の皆さまに心より感謝を申し上げます。
 宮下知事からは、会議の意義と思いをお話しいただき、立地市町村長の皆さまからは、現状の課題と将来のビジョンについてご報告がありました。その中では、原子力施設の立地を受け入れた当時、地域が様々な苦労を乗り越えてきた思いと、防災力強化、雇用の拡大、地域の活性化など、国や事業者への期待を直接お聞きすることができました。
 地域の皆さまの思いや期待に向き合って、しっかりとお応えすることが共存共栄だと考えており、地元企業としてどのような貢献ができるのか、次回以降の会議やワーキンググループで皆さまと一緒に知恵を絞ってまいりたいと考えています。
 当社が事業運営できているのは、地域の皆さまのおかげであるということを忘れず、引き続き、安全を最優先に、一日も早い原子燃料サイクルの確立を目指すとともに、青森県の更なる発展に向けて地域と共に歩んでまいります。

設工認の対応状況

 次に、「再処理の設工認対応状況」です。
 今月20日の審査会合では、地震観測記録を用いた検討の状況と、追加ボーリング調査の進捗状況をご説明しました。
 地震観測記録を用いた岩盤部分の減衰定数の検討については、9月にお示しした中央地盤、10月の東側地盤に続いて、今回は西側地盤についてお示ししました。
 追加ボーリング調査については、一部解析結果もお示しし、検討に必要なデータが順調に得られていることをご説明しました。計画した掘削作業と解析作業は、前倒しで全て完了しており、現在、得られたデータをもとに分析を進めているところです。
 一部物性の試験は残っていますが、12月の審査会合では、これまでに得られたデータを用いて、「基本地盤モデル」の策定の考え方をお示しし、1月の審査会合で、策定した「基本地盤モデル」と入力地震動をご説明したいと考えています。
 引き続き、一日も早いしゅん工に向けて、オールジャパン体制で審査に取り組んでまいります。

新入社員による秋の農業体験研修

 最後に、「新入社員による秋の農業体験研修」です。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、新入社員が地域の皆さまと交流し、地元への愛着と理解を深めることを目的に、2019年度から農業体験研修を実施させていただいています。
 これまでは、春に長芋の種芋掘りや林檎の花摘みなどの作業を行ってきましたが、「秋の収穫期には人手が足りない」という農家の皆さまの声も踏まえ、今年度からは秋にも実施させていただくこととしました。
 左の写真は、今月10日、新入社員が六ヶ所村と六戸町の農園で作業を行った時のものです。農家の皆さまに丁寧にご指導いただき、ごぼうや長芋の収穫と選別を実施させていただきました。
 農家の皆さまが大切に育てた、ごぼうや長芋が商品として、日本全国の消費者に届けられる過程に携わることで、農家の皆さまの苦労や収穫の喜びを、少しでも味わうことができたのではないかと思っています。
 農家の皆さまからは、「初めての作業でも、真面目に、元気に、助け合いながら頑張ってくれた」、「生まれ育った町や家族のことなど、色々な話を聞かせてもらった。仕事で大変な事もあると思うが、励まし合いながら、頑張って乗り越えてほしい」といった感想を頂戴しております。
 参加した社員からは、「農家の方は農作物が美味しく育つ方法を常に考えていらっしゃる。自分もそのような姿勢で仕事に臨みたい」、「農作物を育てるにも電気が必要なのだから頑張ってほしいと言って頂いたので、地域の方々の期待を裏切らないように業務に取り組みたい」といった頼もしい意気込みを聞くことができました。
 右半分は、受け入れていただいた農家や農協の皆さまとの思い出のページです。新入社員には、お世話になった皆さまへの思いや頂いたご厚情を忘れず、会社生活に活かしてほしいと考えています。
 収穫時期のお忙しい中、受け入れてくださった皆さまに、あらためて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。農業体験研修は、新入社員にとって、地域の皆さまと触れ合う貴重な機会であり、来年度以降も続けていきたいと考えています。
 当社事業は、地域の皆さまの支えがあって成り立っており、今後も感謝の気持ちを忘れることなく、地域とともに発展してまいります。

 本日、私からは以上です。