発表•お知らせ
2018年12月21日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」についてご説明をさせていただきます。

新規制基準への対応状況 - 2018年12月21日 | 発表・お知らせ > 定例社長記者懇談会挨拶概要 - 日本原燃株式会社

新規制基準への対応状況

 ご承知のとおり、今週18日にウラン濃縮工場、再処理工場およびMOX燃料工場に係わる審査会合が開催されました。
 ウラン濃縮工場については、設工認の審査ですが、今年9月に申請した分析設備の更新の概要などについてご説明しております。
 再処理工場およびMOX燃料工場については、規制庁からご確認のありました、降下火砕物対策、火災感知器の設置方針や蒸発乾固、臨界などの重大事故の対処等について、現在検討を進めている状況をご説明しております。
 今後、資料をまとめて1月中旬には審査会合でご説明したいと考えております。
 引き続き、審査合格に向けて全力で取り組んでまいります。
 一方、各施設の新規制基準に係わる設工認についても準備を進めており、MOX燃料工場としては2回目となる貯蔵容器の一時保管設備について今月末には提出する予定です。
 また、再処理工場をはじめとするその他の施設についても、計画的に提出してまいります。

 次に、一昨日の原子力規制委員会において再処理工場における汚染された物品の不適切な管理について、保安規定違反とのご指摘を受けております。
 今回のご指摘を真摯に受けとめ、しっかりと原因究明を行い、再発防止に取り組んでまいります。

 さて、既にお知らせしておりますが、私は来年1月1日をもって社長を退任し、後任は増田に決定いたしました。
 今回が最後の皆さまとの懇談会となりますので、今年の振り返りと合わせて、一言ご挨拶させていただきます。
 振り返りますと、2014年6月末に前社長の川井から社長を引き継ぎ、4年半が経過いたしましたが、就任以降、再処理工場をはじめとする各施設の新規制基準の適合性審査への対応に、全力で取り組んでまいりました。
 昨年末に、当時の審査状況や安全性向上工事の工程等の見通しを踏まえ、しゅん工時期を約3年延期することも決断させていただきました。
 また、ご心配をおかけした昨年10月の保安上の一連の問題については、全社をあげた改善活動の懸命な取り組みにより、中断していた審査も再開し、今年10月には補正書を提出することができました。

 このように、再処理工場をはじめとする各施設の審査合格に向けて道筋をつけることができ、品質保証の改善活動についても、まだ道半ばではございますが、概ね軌道に乗せることができたものと考えております。
 ここまで進めることができましたのは、社員およびグループ企業の皆さんが、一丸となって取り組んできた結果だと考えております。
 そして、何よりもこれまでの六ヶ所村の皆さまを始めとする県民の皆さまのご理解と、青森県ならびに六ヶ所村ご当局を始めとする関係各位のご指導、ご支援あってのことと、改めて厚く御礼を申し上げます。
 今後は、相談役として引き続き六ヶ所に残り、新しい社長をバックアップしてまいりたいと考えております。

 増田でございます。一言ご挨拶申し上げます。

 私どもの事業は、六ヶ所村の皆さまをはじめ、青森県の皆さまの信頼があって初めて成り立つものと考えております。
 工藤がこれまで大事にしてきた「地域の皆さまへの感謝」、「安全最優先の姿勢」そして「品質保証の改善」をしっかりと引き継ぎ、事業を進めてまいります。
 私のこれまでの原子力での経験、震災時の福島での対応やその後の廃炉を社員、企業の方々、地域の皆さまとともに進めてきた経験が必ず役に立つものと確信しております。
 まずは、再処理工場を始めとする各施設の審査合格と、その後の安全性向上工事に、当社社員をはじめグループ企業、協力企業の方々と一体となり、安全を最優先に全力で取り組んでまいります。
 簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。

以上