発表•お知らせ
2018年11月29日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「各施設における防災訓練の実施」の2点についてご説明させていただきます。

新規制基準への対応状況

 まず、「新規制基準への対応状況」についてですが、審査を継続している3事業の再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係わる事業変更許可申請の補正書を先月5日に提出しておりますが、以降、定期的に規制庁とのヒアリングを行っております。
 ヒアリングでは、先月5日に提出した補正書の中で、それまでに提出していた補正書から変更した箇所を中心に、丁寧にご説明しているところです。
 引き続き、審査が円滑に進むよう、規制庁とのヒアリングにおいて分かりやすい説明に努め、審査合格に向けて全力で取り組んでまいります。
 一方、新規制基準に係わる「設計及び工事方法の変更認可申請」、いわゆる「設工認」ですが、再処理工場については既に4回提出しております。
 今月9日に、MOX燃料工場も1回目となる建屋の天井高の増加、床面積の拡張などについて申請しました。
 引き続き、その他の設工認の申請についても、計画的に進めてまいります。
 また、低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等の審査ですが、今月7日に2回目の審査会合が開催され、想定される自然現象や人為事象などについてご説明しております。
 なお、県政記者会の皆さまにも、昨日ご案内しておりますが、来月10日に再処理工場における重大事故対策の設備の安全性向上工事について、ご説明とあわせて現場をご覧いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

各施設における防災訓練の実施

 次に、「各施設における防災訓練の実施」について申し上げます。
 安全性の向上は、ハード面での設備の対策とソフト面の対策の両面が揃ってはじめて機能すると考えており、これまでも当直員による重大事故対処訓練や各施設で様々な事故が同時に発生することを想定した全社防災訓練を実施しております。
 今年度の防災訓練は、施設毎に個別に実施しており、先月26日にはウラン濃縮工場で六フッ化ウランの漏えいや火災を想定した訓練、今月8日には低レベル放射性廃棄物埋設センターで廃棄体落下による放射性物質の漏えいを想定した訓練を実施しました。
 また、今月10日から11日にかけて行われた青森県原子力防災訓練に当社も参加し、放射線量のモニタリング測定やスクリーニング検査を実施しております。
 来年1月には、再処理工場の防災訓練を予定しており、この訓練の実施状況についても県政記者会の皆さまにご覧いただければと考えております。
 詳細につきましては、改めてご案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 今後も様々な状況を想定した訓練を繰り返し実施し、万が一の際にも確実に対応したいと考えております。

 最後になりますが、今月26日から六ヶ所村の皆さまを対象に全戸訪問を実施しております。
 1984年の原子燃料サイクル施設の立地申し入れ以降、毎年実施しており、当社事業への日頃のご理解・ご協力に対する感謝の意をお伝えするとともに、事業の現状をご説明し、ご意見をお伺いしております。
 今回の全戸訪問では、現在取り組んでいる新規制基準への対応状況や安全管理の改善活動などについてご説明し、まだ全戸訪問は始まったばかりですが、「現場の取り組み状況が分かって良かった」、「安全第一で作業を進めてほしい」といったご意見をいただいているところです。
 皆さまのご意見に真摯に耳を傾け、今後の活動に活かしてまいりたいと考えております。
 引き続き、地域の皆さまの安全・安心のために、更なる安全性向上に全力で取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上