発表•お知らせ
2017年3月31日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「品質保証活動に対する是正措置への対応状況」、「2017年度の入社式」の3点について説明させていただきます。

新規制基準への対応状況

 まず、「新規制基準への対応状況」について、説明いたします。
 今月21日と24日に再処理工場とMOX燃料工場の審査会合が開催されました。
 21日の審査会合では、耐震設計の基本方針として、施設の耐震性評価の考え方や評価方法などを説明しました。
 24日の審査会合では、当社の品質マネジメントシステムが機能しなかったことを受けた技術的能力の見直しや、新規制基準を踏まえた変更申請の基本方針、重大事故等への対処に係る基本方針など、まとめとして説明しました。
 規制委員会からは、「再処理工場およびMOX燃料工場の審査項目について一通りの説明が終了した」との評価をいただいております。
 振り返りますと、2014年1月の新規制基準への適合申請から約3年3ヶ月が経ちましたが、ここに至るまで、審査の初期段階における論点整理や重大事故に関する検討に時間を要しましたものの、当社から予定していた一通りの説明を終えることができましたことは、非常に大きな前進であると考えております。
 現在、再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る事業変更許可申請の補正書を取りまとめており、今後速やかに提出したいと考えております。
 ウラン濃縮工場については、今月23日に補正書を提出しております。
 安全性向上工事につきましても、竜巻対策のための防護ネット設置工事や配管サポートの追加設置、緊急時対策所・貯水槽の掘削など、先行して着手可能な工事も鋭意進めているところであります。

品質保証活動に対する是正措置への対応状況

 次に、「品質保証活動に対する是正措置への対応状況」について申し上げます。
 ご承知のとおり、2月28日に、当社から原子力規制委員会へ報告徴収命令に対する報告書の改正版を提出し、今月15日の原子力規制委員会におきまして、その内容が審議されました。
 規制委員会からは、当面の対応としては、是正措置計画とその進捗等をチェックする仕組みが出来ていることや、私自身が責任を持ってやる仕組みも構築されていることなどが評価され、今後はこれらの実施状況を保安検査などの中で確認していくことで、了承をいただきました。
 これまでの是正措置等への取り組み状況としましては、マネジメントレビューに対する安全・品質本部の対応の改善、安全・品質本部の役割、責任、権限の明確化、監査室の独立性確保のための改善を実施するとともに、安全・品質本部および監査室の要員に対する品質マネジメントシステムの研修の実施、専門家の指導による監査室員の力量向上などを鋭意行っているところです。
 これらの是正措置等への実施状況を確認するための「安全・品質改革委員会」を今月21日に設置するとともに、28日には第1回の委員会を開催し、今後の是正活動計画の具体的な内容について審議を行いました。
 また、同委員会の活動に対する評価・助言を行う「安全・品質改革検証委員会」についても、4月中の設置を目指して、現在、社外を含めた委員の人選を行っているところです。
 こうした、是正措置への取り組み状況につきましては、今後も節目節目で皆さまにお知らせしたいと考えております。
 なお、4月4日に2017年度の品質保証大会を開催する予定であり、そこでは、品質マネジメントシステムの重要性を改めて記載した新たな品質方針や、重点的に取り組む項目について、私から直接当社社員および協力会社社員に周知徹底することとしております。当日は、皆さまに大会の様子をご取材いただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

2017年度の入社式

 最後に、「2017年度の入社式」について申し上げます。
 2017年度の入社式は102名の新入社員を迎え、4月3日に行う予定です。
 内訳としましては、高卒53名、高専卒・短大卒12名、大卒・大学院卒37名で、このうち青森県出身者は75名であります。
 今回、102名の新入社員を迎えることで、全社員に占めるプロパー社員の割合は、約87%となります。
 当社が担っている原子燃料サイクルの意義に共感し、青森県内はもとより、全国から多くの人材に集まっていただいたことは、大変心強く思っているところであります。
 当社としましては、地域に根ざした企業として、地元の雇用に少しでもお役に立てるよう、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

 本日、私からは以上です。 

以上