六ヶ所再処理工場における試験の概要

 

再処理工場の仕組み

■再処理の工程は主に6つあり,工程毎に建物が分かれています。

 再処理工場には,使用済燃料から再び原子炉の燃料となるウラン,プルトニウムを回収するため,(1)受入れ・貯蔵,(2)せん断・溶解・清澄,(3)分離,(4)精製,(5)脱硝,(6)製品貯蔵の大きく6つの工程があります。この6つの工程毎に「建屋」が分かれており,その工程の流れに沿って各建屋が敷地内に配置されています。また,この他に放射性廃棄物を処理する「建屋」,これらの各建屋全体を制御・運転する再処理工場の「頭脳」と言うべき「制御建屋」,各建屋の工程中の溶液の成分や濃度などを分析する「分析建屋」,停電時に起動して電気を送る専用のディーゼル発電機を設置した「非常用電源建屋」などがあります。

 

 

 

一口解説

・ハル

 

使用済燃料集合体をせん断機で長さ2〜5cmにせん断後,溶解槽で硝酸により溶解する際,溶解せずに残る使用済燃料被覆管の廃材のこと。

・エンドピース

使用済燃料集合体の両端部のこと。

・チャンネルボックス

沸騰水型発電炉(BWR)の燃料集合体を覆っている四角の筒状のもの。

・バーナブルポイズン

加圧水型発電炉(PWR)に使われている,ほう素(中性子を吸収する性質がある)を含む物質をステンレス鋼で被覆し燃料集合体の中に配置されるもの。


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