ガラス固化体検査・測定の概要


 

発熱量測定

外観検査

寸法測定

重量測定

放射能量測定装置

表面汚染検査装置

閉じ込め検査装置






発熱量測定装置・外観検査装置

寸法・重量測定装置

放射能量測定装置

表面汚染検査装置

閉じ込め検査装置







 発熱量測定のためのセンサをガラス固化体に接触させ、放熱量(W/m2)を測定することによりガラス固化体の発熱量を求める。

 ガラス固化体を回転させ、同時にテレビカメラを上下させて、ガラス固化体の各部を目視する。

【外径(大小ゲージ)】
 ガラス固化体が大ゲージ を通過でき小ゲージ を通過できないことを確認する。
【高さ(高さ計】
 測定端子をガラス固化体の頂部に接触させ、ガラス固化体の全高を測定する。

 大ゲージ設置位置の下部に重量計を設置し、重量を測定する。

【α線を放出する放射能量測定】
 中性子発生数を中性子検出器で測定する。

【α線を放出しない放射能量測定】
・セシウム-137とユーロピウム-154の濃度をγ線検出器で測定する。
・発熱量の測定値に対応するα線を放出しない放射性物質の濃度(全βγ放射能濃度)を以下の計算式から求める。
《計算式》  (Hmax=発熱量の最大推定値,Hmin=発熱量の最小推定値)
 全βγ放射能濃度(最大値)=1.28×10
16×(Hmax)
 全βγ放射能濃度(最小値)=9.91×10
15×(Hmin)

 ガラス固化体を回転させて、ガラス固化体の表面をスミヤろ紙で拭き取り、スミヤろ紙を分析し、放射性物質の表面密度を測定する。

 ガラス固化体(3本1組)を検査容器に収納し、排風機によって検査容器内を経由した空気を放射性物質捕集器(フィルタ及びルテニウム捕集材)に通す。その後、フィルタ及びルテニウム捕集材の放射性物質(放射性セシウム、放射性ルテニウム)を分析し、ガラス固化体の閉じ込めが健全であることを確認する。




 事業所外廃棄確認申請書の記載値を測定日に減衰補正した値が、発熱量の測定値に基づく以下の範囲内であること。
・固化ガラス充填量が390kg 〜435kgの場合:
 80 % 〜 130 %
・上記以外の場合:
 75 % 〜 135 %

ガラス固化体に著しい破損がないこと。

【外径(大小ゲージ)】
 大ゲージ(440mm)を通過でき、小ゲージ(428mm)を通過できないこと。

【高さ(高さ計】
 ガラス固化体の全高が1,330mm〜1,350mm内であること。

 ガラス固化体の重量が、最大550kg/本以下であること。

【α線を放出する放射能量測定】
 事業所外廃棄確認申請書記載のα線を放出する放射性物質の放射能濃度を測定日に減衰補正し、この値から算出される中性子発生数が中性子測定値の50%〜200 %の範囲内であること。

【α線を放出しない放射能量測定】
・事業所外廃棄確認申請書記載のα線を放出しない放射性物質のうちのセシウム-137とユーロピウム-154の濃度を測定日に減衰補正し、セシウム−137の記載値(減衰補正値)が測定値の70%〜140 %、ユーロピウム-154の記載値(減衰補正値)が測定値の60%〜180 %の範囲内であること。
・事業所外廃棄確認申請書記載の濃度を測定日に減衰補正した値が、計算式より求めた範囲内であること。

・α線を放出する放射性物質の表面密度が、目安値(0.4 Bq/cm2)以下であること。
・α線を放出しない放射性物質の表面密度が、目安値(4.0Bq/cm
2)以下であること。

・放射性セシウムが4.5Bq/3本・h以下であること。
・放射性ルテニウムが 2.2Bq/3本・h以下であること。


{前回参考}
・固化ガラス充填量が390kg 〜435kgの場合:
 80 % 〜 125 %

 

 

 

{前回参考}
《計算式》  (Hmax=発熱量の最大推定値,Hmin=発熱量の最小推定値)
 全βγ放射能濃度(最大値)=1.26×10
16×(Hmax)
 全βγ放射能濃度(最小値)=1.05×10
16×(Hmin)

 

 


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