【発熱量測定】
熱流束センサをガラス固化体に接触させ、ガラス固化体の発熱量を求める。
事業所外廃棄確認申請書の記載値を測定日に減衰補正した値が、発熱量測定値に基づく以下の範囲内であることを確認する。
・固化ガラス充填量が390kg 〜435kg
の場合:80 % 〜 125 %
・上記以外の場合:
75 % 〜 135 %
【検査・測定結果】
発熱量測定の測定値は次のとおりである。
発熱量:1.21kW 〜 1.53kW
申請値/測定値:101 %〜123 %
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
【外観検査】
ガラス固化体を回転させ、同時にテレビカメラを上下させて、ガラス固化体の各部を目視し、ガラス固化体に著しい破損がないことを確認する。
【検査・測定結果】
ガラス固化体表面に取扱時のこすれなどが見られたが、破損はなく貯蔵・管理上支障がないことを確認した。
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
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【寸法測定】
1)大小ゲージ(外径):ガラス固化体が大ゲージ(440mm) を通過でき小ゲージ(428mm)
を通過できないことを確認する。
2)高さ計(高さ):測定端子をガラス固化体の頂部に接触させ、ガラス固化体の全高が1,330
mm〜1,350 mm内であることを測定する。
【検査・測定結果】
寸法測定の測定値は次のとおりである。
外径: 428mm不通過 440mm通過
高さ: 1339.6mm 〜 1340.5mm
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
【重量測定】
大ゲージ設置位置の下部に設置した重量計にて、重量が最大550 kg/本以下であることを測定する。
【検査・測定結果】
重量測定の測定値は次のとおりである
重量: 476.2kg 〜 509.8kg
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
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【α線を放出する放射性物質の放射能濃度測定】
中性子発生数を中性子検出器で測定する。事業所外廃棄確認申請書記載のα線を放出する放射性物質の放射能濃度を測定日に減衰補正し、この値から算出される中性子発生数が中性子発生数の測定値の50%〜200
%の範囲内であることを確認する。
【検査・測定結果】
中性子発生数の測定値は次のとおりである。
中性子発生数 :5.21×108
〜 6.31 ×108 個/秒
申請値/測定値:81% 〜 119%
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
【α線を放出しない放射性物質の放射能濃度測定】
1)セシウム-137とユーロピウム-154の濃度をγ線検出器で測定し、事業所外廃棄確認申請書記載のα線を放出しない放射性物質のうちのセシウム-137とユーロピウム-154の放射能濃度を測定日に減衰補正した値(減衰補正値)がセシウム-137については測定値の70%〜140
%、ユーロピウム-154については測定値の60%〜180 %の範囲内であることを確認する。
2)発熱量の測定値に対応するα線を放出しない放射性物質の放射能濃度(全βγ放射能濃度)を以下の計算式から求め事業所外廃棄確認申請書記載の放射能濃度を測定日に減衰補正した値(減衰補正値)が以下の計算式より求めた範囲内であることを確認する。
《計算式》 (Hmax=発熱量の最大推定値,Hmin=最小推定値) 全βγ放射能濃度(最大推定値)=1.26×1016×(Hmax)
全βγ放射能濃度(最小推定値)=1.05×1016×(Hmin)
【検査・測定結果】
1)セシウム-137とユーロピウム-154の放射能濃度の測定値は次のとおりである。
セシウム-137:3.95×1015〜5.25×1015Bq/本
申請値/測定値: 98 %〜128%
ユーロピウム-154:1.19×1014〜1.44×1014Bq/本
申請値/測定値: 85 %〜122 % 全てのガラス固化体について結果は「良」である。
2)申請書記載値(減衰補正値)が発熱量測定値から計算した全βγ放射能濃度の求めた範囲内にあることを確認したことから、全てのガラス固化体について結果は「良」である。
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【表面汚染検査】
ガラス固化体を回転させて、ガラス固化体の表面をスミヤろ紙で拭き取り、スミヤろ紙を分析し、放射性物質の表面密度が目安値(α線を放出する放射性物質:0.4
Bq/cm2、α線を放出しない放射性物質:4Bq/cm2)以下であることを確認する。
なお、表面汚染検査は、科学技術庁による検査・測定の対象ではない。
【検査・測定結果】 表面汚染検査結果は次のとおりである。
α線を放出する放射性物質の
表面密度:検出限界以下
α線を放出しない放射性物質の
表面密度:0.0060〜0.044 Bq/cm2
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
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【閉じ込め検査】
ガラス固化体(3本1組)を検査容器に収納し、排風機によって検査容器内を経由した空気を放射性物質捕集器(フィルタ及びルテニウム捕集材)に通す。その後、フィルタ及びルテニウム捕集材の放射性物質(放射性セシウム、放射性ルテニウム)を分析し、放射性セシウムが4.5Bq/3本・h以下、放射性ルテニウムが
2.2Bq/3本・h以下であることを確認し、ガラス固化体の閉じ込めが健全であることを確認する。
【検査・測定結果】
閉じ込め検査の測定値は次のとおりである。
放射性セシウム:検出限界以下
放射性ルテニウム:検出限界以下
全てのガラス固化体について結果は「良」である。
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