平成19年4月18日

報道関係各位

日本原燃株式会社

再処理工場(使用済燃料受入れ・貯蔵施設)における
第1チャンネルボックス切断装置および燃料取扱装置に関する
耐震計算の誤入力について


 当社は、耐震設計審査指針の改訂に伴い、既設設備の耐震安全性評価を実施しておりますが、このたび(株)日立製作所から、平成5年に作成した第1チャンネルボックス切断装置および燃料取扱装置の耐震計算において、入力データとして固有振動数(Hz)を入力すべきところ、逆数の固有周期(秒)を誤って入力していたとの報告がありました。
 この報告を受け、正しい入力データに基づいた再計算を行ない、評価した結果、「第1チャンネルボックス切断装置」※1、および「燃料取扱装置」※2については、設計用限界地震動に対して、許容応力を満足しないおそれがあること、ただし、「燃料取扱装置」については、より現実的な解析モデルを用いて計算を行った場合には、設計用限界地震動に対して、許容応力を満足することを確認いたしました。

 当社は、上記を踏まえ、第1チャンネルボックス切断装置の使用を中断するとともに、同装置が設置されているピットを燃料貯蔵プールから隔離し、万一の地震の際にも安全上の問題が生じないよう措置しました。今後、同切断装置について所要の耐震強化工事を実施する予定です。また、燃料取扱装置についても、国による健全性確認がなされるまで使用しないことにいたします。
 なお、(株)日立製作所からの報告によると、本件の誤入力については、今回のバックチェック作業以前の平成8年当時に、(株)日立製作所から計算を請け負った会社の担当者が、入力の誤りに気づいたものの、(株)日立製作所ならびに当社への報告を行わなかったものであります。当社は、(株)日立製作所にて実施中の事実確認と再発防止対策の報告を改めて受けるとともに、当該設備の耐震計算を実施した会社が担当した全ての耐震計算について、直ちに総点検を行ってまいります。
 また、現在実施しているアクティブ試験は第3ステップの終了操作の段階であるため、安全性を確保する観点からそのまま継続し終了することとしたいと考えております。なお、総点検が終了するまでは第4ステップに移行しないことといたします。


※1: 耐震設計上はBクラスであるが、基準地震動S及びSにてチャンネルボックス・バーナブルポイズン取扱ピットに波及的影響を与えないように設計。
※2: 耐震設計上はBクラスであるが、基準地震動S及びSにて燃料貯蔵プール等に波及的影響を与えないように設計。


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以上


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