2014年5月30日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準の適合性に係る審査」、「安全本部の設置」、「役員人事」の3点についてご説明させていただきます。

 まず、「新規制基準の適合性に係る審査」について申し上げます。
 当社は、今月21日の審査会合において、これまでの議論を踏まえ、今年1月7日に提出した申請書を補正させていただく旨、ご説明させていただきましたが、本日午後、原子力規制委員会へ提出することといたしました。
 本件につきましては、提出後、皆さまにもご説明させていただきたいと考えておりますが、その主たる内容は、「安全上重要な施設」について再整理した結果を、改めて申請書に反映するとともに、重大事故に関する基本方針につきましても、まずは発生させないこと、万一発生したとしても決してご迷惑をおかけしないという基本的な考え方を再整理し、申請書に追記いたしました。

 また、本日15時30分から、耐震の審査会合が開催される予定です。1月7日の申請以降、耐震の審査会合が開催されるのは、実質的には本日が2回目であります。是非、今後とも効率的な審査をお願いするとともに、お願いする以上は、いただいたご意見等に対してしっかり対応し、私どもとしても、引き続き、万全の体制で取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、「安全本部の設置」についてご説明いたします。お手許の資料をご覧ください。
 これまで当社では、福島第一原子力発電所の事故の反省や教訓から、さらには、総合資源エネルギー調査会「原子力の自主的安全性向上に関するワーキンググループ」の提言案等を踏まえ、自主的な安全性向上に向けた検討を進めてまいりました。
 その結果、自主的かつ継続的な安全性向上に向けて、全社大での安全統括機能の強化を図ることを目的として、これまでの安全技術室を改組し、「安全本部」を6月30日に設置することといたしました。
 「安全本部」の設置により、安全に関する責任を一元化するとともに、複数の組織にまたがっている安全に関する業務を整理・統合することを通じて、全社大の安全統括機能をこれまで以上に強化いたします。
 また、確率論的リスク評価、いわゆるPRAや、リスクコミュニケーションへの取り組みについても、積極的に実施してまいりたいと考えております。

 引き続き「役員人事」についてご説明いたします。お手許の資料をご覧ください。
 本日開催の取締役会において、来る6月30日の株主総会と、株主総会終了後の取締役会に諮る役員人事案を決定いたしました。
 私自身について申し上げますと、6月30日をもって社長を退任し、後任には副社長の工藤をあてることにした次第です。

 なお、代表権のある副社長につきましては、再処理事業部長の松村は引き続き留任し、専務・経営本部長の酒井と常務・燃料製造事業部長の石原がそれぞれ副社長に昇格、また、青森総合本部長の渡部副社長が退任し、その後任として、東北電力上席執行役員の津幡氏を迎え、副社長は4名体制といたしました。

 一方、取締役につきましては、私と常務・原価管理担当の井上が退任し、安全本部長に就任予定の専務執行役員の田中と、井上の後任の小林が就任いたします。

 執行役員については、常務・再処理工場長の村上が専務に昇格いたします。また、業務本部長の安保と再処理工場長代理の小松が退任し、代わって、再処理工場副工場長に新沢と長谷、地域本部長に高瀬、業務本部長に齋藤がそれぞれ就任いたします。
 「役員人事」は、以上のとおりです。

 改めて、ご挨拶申し上げます。
 早いもので、青森にお世話になりましてから10年、社長に就任してから5年が経とうとしております。
 この間、六ヶ所村民の皆さまをはじめ青森県民の皆さまには、大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。
 ご案内のとおり、現在、原子力規制委員会の審査が続いているところではありますが、あえてこのタイミングで思い切って若返りを図ろうと決断した次第でございます。
 後任の工藤副社長は、4年半にわたって地域本部長として地域との信頼構築にしっかりと取り組んでいただきましたし、人格・識見ともに申し分ない人物であり、必ずやしっかりとした舵取りをしてもらえるものと強く期待しております。
 なお、現在、進んでいる適合審査につきましては、担当している各事業部長を全て留任させ、今後も、万全の体制で取り組んでまいります。
 また、私自身も相談役という立場で引き続き六ヶ所に残りまして、新しい社長と新しい経営陣を全面的にバックアップし、再処理工場のしゅん工に向け、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 どうか今後とも、当社への変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 私からは以上です。

<工藤副社長>
 工藤でございます。一言、ご挨拶させていただきます。
 本日、川井社長の後任候補としてご指名を頂戴いたしました。課題が山積している中で会社の舵取りをするという極めて重い責任ということで、本当に身の引き締まる思いでございますが、当社はこれからも六ヶ所村民の皆さま、そして、青森県民の皆さまのご期待に、しっかりお応えしていかなければなりません。そのために、甚だ微力ではございますが、私の力が少しでもお役に立てれば、お役に立ちたいという思いでお引き受けした次第でございます。
 何よりも安全第一、安全が一番という思いで、全身全霊で職責を全うしてまいりたいと考えております。皆さま方におかれましては、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。