日本原燃
【B情報】(2011年8月16日掲載、2012年3月30日原因及び再発防止対策掲載)

主排気筒管理建屋

  主排気筒管理建屋における主排気筒ガスモニタB系(高レンジ)の故障について

 8月15日(月)9時30分頃、2系統ある主排気筒ガスモニタ※1のうち、B系(高レンジ)の指示値が通常の値から低下していることを確認しました。当該ガスモニタの外観確認及びサンプリングポンプの動作状況等を確認しましたが、異常は認められませんでした。そのため、検出器に問題が生じていると考え、11時05分にガスモニタB系(高レンジ)の検出器の故障と判断しました。当該検出器を交換するため、ガスモニタの遮へい体の上蓋を外したところ、当該検出器の電源ケーブルが正しく接続されていないことを確認しました。このため、電源ケーブルを接続し直したところ、通常の値に復帰し、ガスモニタB系(高レンジ)が正常に動作することを18時50分に確認しました。なお、ガスモニタA系の指示値に異常はありませんでした。
 本事象の原因については調査中です。
 また、本事象による周辺環境への影響はなく、作業員の被ばくもありません。


※1 主排気筒ガスモニタ: 放射性気体廃棄物(希ガス)の放出状況を計測し監視するモニタであり、放出される濃度に応じて測定範囲を分け、低レンジ・中レンジ・高レンジの3つの検出器により構成されている。

  その後の調査の結果、推定原因及び再発防止対策は以下の通りです。
推定原因
   調査の結果、以下の原因により電源ケーブルが正しく接続されていなかったものと推定しました。
 電源ケーブルの接続作業において、

  検出器を深さ約30cm程度の検出器収納部にセットした後にケーブルの接続を行ったため作業性が悪かったこと。
  検出器の取っ手に干渉しないよう、ケーブルを傾けて接続したこと。
  コネクタの接続部に若干遊びがあるため、コネクタを傾けた状態でも接続(固定)できる構造になっていたこと
から、コネクタが傾いた状態で電源ケーブルを接続した。
 また、電源ケーブルの接続の確認において、ケーブルコネクタの触診及び検出器上部からのコネクタ接続の目視確認のみにより接続状態を判断したこと及び作業終了後の性能検査の結果に問題がなかったため、電源ケーブルが正しく接続されていないことに気づかなかった。

推定原因
再発防止対策
 
  検出器を検出器収納部上部に設置した仮置治具に仮置し、ケーブルを接続してから検出器収納部へ収納する手順に変更しました。
  ケーブルコネクタが正しく接続されていることの確認を徹底することとし、手順書の作業手順・点検内容に「確認者は、目視及び触診によってケーブルコネクタが正常に接続されていることを確認すること」を追記、また、注意事項として「確認者はコネクタが斜めに接続されていないか、緩みがないか重点的にチェックする」を記載しました。
再発防止対策
図

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