日本原燃
【B情報】(2010年2月8日掲載、2010年6月11日原因及び再発防止対策掲載)

  使用済燃料受入れ・貯蔵施設の安全冷却水系膨張槽B水位計の機能不良について

 2月6日(土)7時26分、使用済燃料受入れ・貯蔵施設で屋外(非管理区域)に設置してある安全冷却水系※1膨張槽B※2の水位高警報が発報しました。その後、膨張槽の水位低下を示す警報が発報し、インターロックにより安全冷却水系冷却水循環ポンプB※3が停止しました。調査の結果、当該水位計が正常に機能していないことを確認しました。
 気温の低下により、水位を検出する配管の凍結が考えられたため、当該配管の加温を強化したところ、膨張槽Bの水位計の機能が正常になったことから、安全冷却水系冷却水循環ポンプBを起動し、15時42分に安全冷却水系(B系列)を復旧しました。
 なお、もう一方の安全冷却水系(A系列)については健全性を確認しました。
 本事象による環境への影響はないことを確認しました。
 詳細な原因については現在調査中です。

※1   安全冷却水系
    燃料貯蔵プール水の崩壊熱を熱交換器を介して冷却する系統。その他、第1非常用ディーゼル発電機等へも冷却水を供給している。
系統は、2系列を有しており1系列で機能を維持できる。
※2   膨張槽B
    安全冷却水系B系列内の冷却水の温度膨張を緩和するためのタンク
※3   冷却水循環ポンプB
    安全冷却水系B系列の各使用機器に冷却水を供給するためのポンプ
  概要図
 
その後の調査の結果、原因及び再発防止対策は以下の通りです。
原因
  現場調査の結果、膨張槽B側の水位指示変動は、膨張槽B水位検出配管内の水の凍結したことが原因であると判断しました。
凍結の主たる要因は「保温材保護カバー内への雨水進入による水位検出配管の保温材の劣化」と判断しました。
再発防止対策
  膨張槽Bの水位検出配管については、本年8月末までに以下の対策を実施します。
  ・保温材を新品に交換するとともに、保護カバー内への雨水浸入を防止するようコーキング処理する。

図


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