昨日(6月8日)23時20分頃、巡視点検中の当社社員が、使用済燃料受入れ・貯蔵建屋内のバーナブルポイズン※取扱いピット漏えい検知装置において出水を確認しました。
断続的に滴下が発生していることから、本日4時15分頃、滴下水の分析のための試料を採取しました。分析の結果、放射性物質であるコバルト60(0.047Bq/cm3)、ホウ素(0.86ppm)が確認されました。
また、11時10分より行った真空引き操作※の結果、継続的な出水(約200cc/3分)が認められたこと、およびトリチウムの簡易分析の結果から、バーナブルポイズン取扱いピットからの漏えいと判断しました。
今後、ゲートを閉めて燃料貯蔵プールからバーナブルポイズン取扱いピットを隔離し、詳細調査を行う予定です。
なお、他のピットならびに使用済み燃料プールからの漏えいはありません。
また、漏えい検知装置から排出される水については、廃液処理設備において適切に処理することとしており、環境への影響はありません。
<バーナブルポイズン取扱いピットの状況>
平成16年12月 水抜き、切断装置の取替え工事開始
平成17年 5月31日 水張り開始
平成17年 6月 2日 水張り完了
なお、平成16年1月に全プールに水張りを行い、使用前検査合格後の漏えいはありませんでした。
※バーナブルポイズン: |
PWR燃料集合体の一部に挿入されている金属(ステンレス等)の棒(直径1cm、長さ4m)とそれぞれを集合体上部から支持している金属(ステンレス等)製の支持物 |
※真空引き操作: |
漏えい検知管から真空ポンプで水を引く操作 |
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