発表•お知らせ
2018年1月4日

2018年 社長年頭挨拶(要旨)

 昨年は、原子力規制委員会からの報告徴収命令を受け、当社の品質保証体制の強化などに取り組むなか、再処理施設における雨水の浸入やウラン濃縮工場におけるダクトの損傷などの問題が確認され、原子力規制委員会において保安規定違反が認定されるとともに、極めて厳しいご指摘をいただく結果となった。
 また、新規制基準への対応をはじめとする一層の安全性向上のため、再処理工場のしゅん工時期を2021年度上期に、MOX燃料工場のしゅん工時期を2022年度上期に変更することを決定するなど、当社にとって大変厳しい1年であった。
 地域の皆さまや関係者の皆さまからの信頼を大きく損ね、ご期待に添えない結果になってしまったことは大変残念である。
 
 今年は、しゅん工を確実に成し遂げるための歩みを力強く進める年とするため、一連の問題を改善するために策定した事業者対応方針に基づく活動を継続し、さらなる安全性向上対策のための設計変更あるいは工事等の実施に全社を挙げて取り組まなければならない。
 また、二度と同じようなことを繰り返さないという強い決意のもと、改善活動や安全性向上対策などを着実に進め、一人ひとりが「自ら気づき、速やかに改善する」という対応力を高め、実績を一つひとつ積み上げていくことが、地域の皆さまからの原子燃料サイクルに対する信頼を取り戻し、ご期待に応えることにつながる。
 
 加えて、当社は、時間外労働の過少申告について、むつ労働基準監督署から是正勧告を受けたことから、労働環境の改善はもちろんのこと、業務のスリム化を大胆に進めていく必要がある。そのためにも、職場の風通しのよさ、何でも言える職場風土が非常に大切である。お互いにコミュニケーションを密にし、協力しながら、業務を遂行していこう。
 
 当社は、原子燃料サイクル事業を進めていくという極めて重要な使命を負っていること、また、それは、地域の皆さまの信頼のうえに初めて成り立っていること。これらを改めて強く認識しなければならない。
 正念場の年が続くが、全員の知恵と力を結集して、この難局を乗り越え、事業を前へ前へと着実に進めていこう。
 
 今年も皆さん、安全第一で、明るく楽しく元気よく、で頑張っていこう。 

以上