発表•お知らせ
2016年11月15日
報道関係各位
日本原燃株式会社

再処理事業所 ボイラ用燃料受入れ・貯蔵所西側付近(屋外)におけるタンクローリーからの軽油漏えいの原因と対策について

2016年4月5日にお知らせした内容

 4月5日、10時50分頃、再処理事業所ボイラ用燃料受入れ・貯蔵所西側付近(屋外・非管理区域)において、巡視点検中の協力会社社員が、駐車しているタンクローリーの給油ノズル付近から軽油がアスファルト上に漏えいしていることを発見しました。
 その後、調査を行い、15時53分、当社社員が漏えいであることを確認しました。さらに、当社社員が漏えいした軽油のふき取りおよびタンクローリーのタンクから軽油の抜き取りを実施し、17時17分頃に完了を確認しました。
 本車両については、平日1日1回の巡視点検を行っており、昨日の巡視点検において漏えいはありませんでした。
 漏えいした軽油の量は、約2.8リットルと推定しました。
 原因については、現在調査中です。
 なお、本事象による環境への影響はなく、けが人もありません。

 その後、原因等について調査を行ってまいりましたが、本日、原因および再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。

原因

 タンクローリーから軽油が漏えいした原因は事象発生前日の給油作業終了後、給油ノズルが『微開』となっていたことに気付かず作業を終えたことにより給油口から軽油が漏えいしたものと推定しました。
 なお、専門工場にて原因調査を行なった結果、当該タンクローリー本体に異常がないことを確認しております。

再発防止対策

 タンクローリーの給油操作手順書に、給油作業終了後、給油ノズル固定時は給油レバーが「閉」となっていることを確認することや、給油作業終了後にホース内の残液の抜き取り操作を行うことを追加するとともに、タンクローリーの各弁に開閉状態を表す表示板を設置しました。
 これらの対策は9月1日に実施し完了しております。

 なお、本事象においては通報連絡に時間を要したことから、その原因と再発防止対策についても併せて検討を進めてきました。

通報連絡遅れの原因

 当該事象を担当した当社社員が、本事象について異常発生時の判断基準・社内連絡体制の基準に満たない事象であると誤認したためであると判断しました。

通報連絡遅れの再発防止対策

 異常事象発見時等の判断基準・社内連絡体制に関する定期的な課内教育や通報訓練を行うとともに、本事象を保安教育の資料に事例として掲載し、全社員に対して本事象を紹介することとしました。

以上