発表•お知らせ
2017年2月28日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「当社の品質保証活動に対する報告徴収命令への対応状況」と「新規制基準への対応状況」の2点について、説明させていただきます。

当社の品質保証活動に対する報告徴収命令への対応状況

 まず、「当社の品質保証活動に対する報告徴収命令への対応状況」について申し上げます。
 本件につきましては、ご承知のとおり、1月30日に原子力規制委員会へ報告書を提出し、皆さまにもお知らせ致しました。
 その後、2回の審査会合が開催され、規制委員会から、報告書は網羅的ではあるが、総花的で問題点のポイントが若干不明確、主要な原因・是正措置が分かりづらいなどの指摘がありました。
 これを受けて、今回の事案の「直接的な原因」を明確化するとともに、これに対する是正措置計画を組織毎に整理し、報告書を改正し、先程、原子力規制委員会へ提出いたしました。
 今回の報告徴収命令は、当社の品質マネジメントシステムが機能しなかったという重大な問題に対してなされたものであり、経営の最重要課題として、全社をあげて是正措置を迅速かつ確実に実施していくことはもちろんのこと、私自身も社員の先頭に立って、安全・品質の向上に邁進し、再発防止を徹底してまいります。

新規制基準への対応状況

 次に、「新規制基準への対応状況」について説明いたします。
 再処理工場とMOX燃料工場の審査会合については、1月23日および2月14日に非公開で審査会合が開催されました。
 その中で、施設の大規模損壊に対して、放射性物質の放出を抑制するための対処方法などについて説明しました。
 また、2月15日には、再処理工場とMOX燃料工場に係る、火山による施設への影響評価などに対するコメント回答を行うとともに、MOX燃料工場については、核燃料物質の取扱制限値設定に対するコメント回答と同設定を受けての臨界が発生する可能性の再評価結果について説明しました。
 来月6日に予定されている審査会合では、再処理工場とMOX燃料工場について、「大規模損壊への対処」、「建屋外への放出抑制」に対する説明と、これまで指摘いただいている内容への回答をする予定です。
 次に、ウラン濃縮工場と高レベル廃棄物貯蔵管理センターについては、当社から説明する項目は終了しており、現在、それぞれの補正書の準備を行っているところです。
 また、地盤・地震についても、昨年12月にまとめの審査会合が開催され、全体を通じて概ね妥当な検討がなされたとの評価をいただいております。
 このように、審査については各施設ともに進捗しておりますが、引き続き、ご指摘事項への回答など丁寧に対応してまいります。

  本日、私からは以上です。 

以上