2006年11月2日 | |
ウラン・プルトニウム混合酸化物の生成開始について | |
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当社はさる10月27日から、六ヶ所再処理工場のウラン・プルトニウム混合脱硝建屋において、アクティブ試験の正念場ともいえる、混合脱硝の試験を進めておりましたが、このたびその一環として、ウラン・プルトニウム混合酸化物の生成を、本日午前に開始いたしました。今後、これに対し熱処理や粉砕などを行い、細かい混合粉末にし、製品として回収するのは今月中旬となる見通しであります。 当社がこうして準国産のエネルギー源を生み出すことは、エネルギー資源問題や地球環境問題への対応に大きく役立つと確信しており、今後も一歩一歩、慎重かつ着実に取り組んでまいる所存です。 六ヶ所再処理工場の最大の特長は、わが国が独自に開発した「混合脱硝」という核不拡散につながる技術を有していることです。すなわち、同工場で出来上がる製品は、プルトニウム単体ではなく、核不拡散性に優れ且つ、MOX燃料製造に適したウラン・プルトニウムの混合酸化物粉末であります。さらにIAEAとの協定に基づくフルスコープの保障措置とあいまって、「原子力の平和利用」の一つのモデルになるものと考えています。 | |
以上 | |
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