日本原燃
再処理工場におけるアクティブ試験の実施状況について
(2006年6月2日更新)

アクティブ試験の概要 再処理工程図

□各主要建屋における試験実施状況(2006年5月30日現在)

【前処理建屋】
 2006年3月31日より「せん断・溶解運転性能確認試験」を開始し、第1ステップで予定しているPWR燃料67体のせん断・溶解のうち、5月30日までに36体のせん断・溶解が終了しています。
 せん断においては、発生が想定される「引っかかり」や「噛み込み」等は多少あったものの、試験工程に影響を与えるトラブル等はなく、順調に進んでいます。

(アクティブ試験における使用済燃料のせん断実績)
種類 せん断実績(2006年5月30日現在)
加圧水型軽水炉用燃料(PWR燃料) 36体
沸騰水型軽水炉用燃料(BWR燃料) 0体
合計 36体


【分離建屋】
 2006年4月16日より、前処理建屋から使用済燃料の溶解液を受け入れ、「分離・分配性能確認試験」等を開始し、核分裂生成物の除去性能やウランおよびプルトニウムの分配性能等を確認しています。
 核分裂生成物の除去性能およびプルトニウムの分配性能確認試験においては、分離建屋で溶解液をウラン溶液で希釈し、核分裂性生成物およびプルトニウム濃度を段階的に高くして、試験を行っています。

【精製建屋】
 2006年4月18日より、分離建屋から、分離・分配した「ウラン溶液」および「プルトニウム溶液」をそれぞれ受け入れ、「ウラン精製性能確認試験」、「プルトニウム精製性能確認試験」等を開始し、ウランおよびプルトニウムの精製性能等を確認しています。
 5月17日に精製建屋において、硝酸ウラナス溶液が漏えいするトラブルがありましたが、再発防止対策を実施し、5月30日に試薬の供給を開始しました。

【ウラン脱硝建屋およびウラン・プルトニウム混合脱硝建屋】
 ウラン脱硝建屋における「処理性能確認試験」等は、7月以降、また、ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋における「脱硝性能確認試験」等は、8月以降を予定しています。
 なお、ウラン溶液およびプルトニウム溶液は脱硝処理を開始するまで、それぞれウラン脱硝建屋、ウラン・プルトニウム混合脱硝建屋内の貯槽に一時的に貯蔵します。

(各試験項目の解説は、こちらをご覧ください)

放射性物質の放出状況(放射線・放射能リアルタイムホームページ)

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