発表•お知らせ
2016年1月4日

2016年 社長年頭挨拶(要旨)

 2016年は、原子燃料サイクルの確立という大きな使命に向かって、当社の各事業を着実に進展させていく重要な1年となる。そのためには、引き続き、新規制基準への対応に全力を尽くしていくこと、これが最大の経営課題である。
 今、我々が歯を食いしばって頑張っているのは、新規制基準への対応が、この地で新たな安全安心を作り上げていこう、そしてもう一度、地域の方々に認めていただこうという、当社事業の存立をかけた極めて重要な取り組みだからである。皆さんの努力のおかげで、新しい安全安心の達成の姿は見えてきている。
 引き続き、お互いに声をかけ、助け合いながら、全員野球で、毎日毎日、一つひとつ、一歩一歩、着実に前進を図っていこう。

 「安全」という意味では、新規制基準への対応だけでなく、今ある設備の安全を守っていくことも、新しい安全安心を作り上げていく重要な基盤である。
 こうした、そのための取り組みを真に実効性のあるものとするためには、安全のための仕組みを確実に回していくことが基本であるが、欠かせないもう一つ重要なものが、一人ひとりの意識や気概、誇りである。魂がこもっているかどうかで、結果は全く違ってくる。「安全を守り、自らが新しい安全安心を作り上げるんだ」という意識と気概を持って、それぞれの業務に取り組んで欲しい。

 昨年11月、「原子力事業環境整備検討専門ワーキンググループ」の中間報告案において、再処理事業の実施主体となる認可法人を新たに設置し、当社が認可法人から委託を受ける形で、民間事業者として引き続きサイクル事業を行っていく方針が示された。
 しかしながら、方針が示されたからといって、一安心ということではない。
 「サイクル事業を遂行できるのは我々日本原燃しかいない」、我々はそういう自負をもっている。そのことはいささかも変わらない中で、だからこそ、我々は、「本当に日本原燃に任せて大丈夫か」という厳しい議論にさらされ続けていくことになる。
 我々は、真の意味での自立した企業へと自己改革を果たしていくことが求められている。第三者の目から見ても、「日本原燃は任せても大丈夫な会社だ」と認めてもらわなければならない。そのためには、組織のあり方を含めて、早急に様々な改革を進めていくことになる。ここで申し上げておきたいのは、会社の基盤は、何といっても皆さん一人ひとりの仕事の姿勢から作られていくということである。

 改めて、仕事のあり方に対して、常にプロとしての意識を研ぎ澄まして欲しい。
 皆さんと議論を重ね、一人ひとりが自ら変革を図りながら、総力戦で勝ち抜いていこう。

以上