日本原燃
 

2014年度入社式 社長挨拶要旨


 2014年4月1日
日本原燃株式会社
 

 本日、75名の皆さんを日本原燃の新しい仲間として迎えることができましたことを、大変うれしく、かつ心強く思います。

 2月25日に発表された「エネルギー基本計画」の政府案では、原子力発電を「エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と位置づけるとともに、原子燃料サイクル事業については、「引き続き、関係自治体や国際社会の理解を得つつ推進する」と明記されました。
 今後、若干の修正があるにしても、改めて原子燃料サイクルを進めるということがしっかりと位置づけられることは、当社にとっても極めて大きな意味を持つものと考えております。

 エネルギーの安全保障がいかに重要か。例えば、フィンランドは人口540万人で4基の原子力発電所を稼動させ、さらに3基新設しようとしています。天然ガスのほとんどをロシアに依存せざるを得ない状況で、いかに自国のエネルギーの安全保障を確立するか、懸命に取り組んでいます。
 ひるがえって、わが国は資源がほとんどなく、フィンランドとは異なり、四方を海に囲まれているという地政学上のハンデもあり、ますます厳しい国際情勢の中で、エネルギーの安全保障の重要性はこのところとみに増しています。
 「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く。」という私たちの「使命」の達成が、ますます重要になってきているわけであります。

 わが国が技術立国として今後も一流国であり続けるためには、原子力が一定の役割を果たさざるを得ないし、再処理、サイクルの必要性もそこにあるわけです。どうか皆さんには、このことをしっかりと認識していただき、日本のエネルギーを我々が支えていくんだという「高い志」と「揺ぎない信念」を持って、これから仕事に打ち込んでいただきたい。

 現在、新規制基準の適合性に係る審査が行われておりますが、万全の体制でしっかりと対応していくとともに、再処理事業、ウラン濃縮事業、低レベル放射性廃棄物埋設事業、MOX燃料加工事業、これら全てを着実に進めていかなければなりません。
 その際、何よりも重要なことは、やはり「安全最優先」であります。安全の積み重ねによって、はじめて地域の皆さまのご信頼が得られ、ひいては、その信頼が安心に繋がっていくわけであります。
 そのためには、「現場力」「技術力」であります。配属後は現場にどんどん足を運び、自分の仕事を追究し、「現場のプロ」「持ち場のプロ」になってもらいたい。

 「明るく、楽しく、元気よく、そして安全第一」を合言葉に、一日も早く会社生活に慣れ、活躍されることを心から期待しています。  

以上


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