「日本のエネルギー問題」を考える

  • ①エネルギー資源の安定確保
  • ②電力の安定供給
  • ③発電と地球温暖化問題
  • ④原子燃料サイクル
  • ⑤放射性廃棄物処理
  • ⑥世界の原子力政策の現状

②電力の安定供給

暮らしや社会の変化とともに、年々増加する日本の電力消費量

経済成長とともに、豊かさ、便利さを求めて私たちのライフスタイルが変化し、家庭や社会にさまざまな電化製品が普及してきたことなどにより、日本の電力消費量は年々増加しています。今後も、たとえば介護機器・設備、オール電化住宅など便利で安全な社会への要望や、ネット社会といわれるように生活・社会のデジタル化にともなって、電力の需要は増加していく見通しです。

一次エネルギーに占める電力の比率(電力化率)
グラフ:一次エネルギーに占める電力の比率(電力化率)

発電電力量の実績および見通し
グラフ:発電電力量の実績および見通し
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー」図面集2010

また日本は、一次エネルギー需要に占める電力需要の割合(電力化率)が44%(2007年度)と高く、1人あたりの電力消費量も主要先進国の中で高い水準にあります。エアコンは何で動くかを考えてみても、私たちの生活にとって電気はとても身近で大変便利なエネルギーであることがわかります。

主要国の一人あたり電力消費量
グラフ:主要国の一人あたり電力消費量
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー」図面集2010より作成

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電力を安定して経済的に供給し続けるために「電源のベストミックス」を推進

発電の方式には、水力、火力、原子力などがあります。かつて日本では水力発電が中心でしたが、第2次世界大戦後、豊富で安い石炭を使った火力発電が主流になりました。原油の輸入が自由化されると火力発電のなかでも石油火力が急増し、最も多いときには全発電電力量の7割以上を占めていました。

しかし、1970年代の二度のオイルショックを教訓に、脱石油が進められた結果、現在では全体の約3割を担う原子力発電をベースに、火力と水力がバランスのよい構成になっています。このような発電方式の最適な組み合わせを「電源のベストミックス」といいます。

「電源のベストミックス」により、特定のエネルギー資源に依存するというリスクを抑えて、電力を安定的に供給すること、すなわち、エネルギーセキュリティを確保することができます。さらに、特性が異なる発電方式を組み合わせることで、環境への配慮や、昼夜間や季節の電力需要の変動にもうまく対応することができます。

電源別発電電力量の実績および見通し
グラフ:電源別発電電力量の実績および見通し
出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー」図面集2010

需要の変化に対応した電源の組み合わせ(ベストミックス)
グラフ:需要の変化に対応した電源の組み合わせ(ベストミックス)

原子力発電と流込式水力発電をベースとして、発電量の調節が容易にできる火力発電と、揚水式などの水力発電により、昼間の電力需要増大に対応しています。

出典:電気事業連合会「原子力・エネルギー」図面集2010

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