2006年9月8日

米国のGNEP計画早期立ち上げの提案募集に対する関心表明について


 当社はこのたび、米国エネルギー省が内外の産業界に向けて行ったGNEP〔Global Nuclear Energy Partnership=国際原子力エネルギーパートナーシップ〕計画の早期立ち上げの提案募集に対し、日本原子力研究開発機構、関係メーカー各社とともに、参加の意思を示す、関心表明〔EOI=Expressions of interest〕を行いました。
 GNEPは、ブッシュ大統領によるエネルギー政策の一環として、今年2月に米国エネルギー省が打ち出したものであり、核燃料をリサイクルし、エネルギー資源の有効利用と廃棄物の発生・排出の最小化を図るとともに、原子力技術・資機材を平和利用に徹して活用するための新技術を実証・開発することにより、二酸化炭素を排出しない原子力発電を世界的に利用拡大して地球環境の保全を目指す、グローバルな計画です。
 米国エネルギー省は8月に、こうした意義のあるGNEP計画をさらに加速するという観点から、以下の2施設に関し、既存技術などを活用した実践的な提案を広く内外の産業界から募集しました。

(1) 再処理と燃料製造を行う「統合核燃料取扱センター」
〔CFTC=Consolidated Fuel Treatment Center〕
(2) 高速炉の開発を目的とする「先進燃焼炉」
〔ABR=Advanced Burner Reactor〕

 当社としては、国際的な社会貢献の観点から、自らの再処理工場の運転経験・ノウハウなどを国際的なエネルギー供給確保に向けたプロジェクトの場で役立てることを目的として、(1)の「統合核燃料取扱センター」について、このたび関心表明を行った次第です。
 当社が、こうしたグローバルなプロジェクトに参画して作業を進めることは、同時に、国際プロジェクトを通じて貴重な経験・知見を得られることを意味し、これは長期的な運転を継続していく再処理工場の安全安定運転・保守面などで必ず役に立つものであると考えています。また、エネルギーの安定供給を担う青森県の国際的な認知、ならびに当社社員のモチベーションの向上・励みにも繋がるものと期待しています。
 今後はまず、米国エネルギー省による選定作業が行われ、十分な調整・準備が行われた上で、具体的なプロジェクトが開始されるものと承知しています。

以 上