JAPAN NUCLEAR FUEL LIMITED

平成11年10月8日

報道関係各位

 

日本原燃株式会社

 

低レベル放射性廃棄物の埋設確認結果について

 
 

 当社は、9月13日・14日の両日に東京電力株式会社・福島第一原子力発電所から受入れた低レベル放射性廃棄物(廃棄体)1,760本について、国の指定廃棄確認機関による確認を受けており、本日終了しましたが、補修を施した廃棄体2本について、技術上の基準に適合するとの確認ができない旨の通知を受けました。また、本件について国より原因究明を行うよう指導を受けております。
 このため、当該廃棄体2本を東京電力株式会社・福島第一原子力発電所に移送の後、東京電力株式会社とともに原因についての詳細な調査を行っていくこととしましたので、お知らせします。
 なお、移送の時期等につきましては、決まり次第、改めてお知らせします。

 

以上 

 


<参考>

 

○ 廃棄体の確認方法は

 六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターにおける廃棄体の確認項目と確認方法は以下の2項目です。

(1)

確認項目

「著しい破損がないこと」

確認方法

「目視確認」

(2)

確認項目

「標識・整理番号等の表示」

確認方法

「目視確認」

 なお、廃棄体の確認項目は、上記の他に六ヶ所放射性廃棄物埋設センターに搬入される前に原子力発電所で行われる13項目のものがある。13項目は以下の通り。

確認項目
確認方法

● 最大放射能濃度を超えないこと

測定記録等

● 一軸圧縮強度が15kg/cm2以上

同上

● 有害な空隙が残っていないこと

同上

● 表面密度限度

同上

● 固型化材料

証明書等

● 容器

同上

● 埋設時の耐埋設荷重

同上

● 配合比

運転記録等

● 練り混ぜ・混合

運転記録等又は測定記録

● 硬さ値

同上

● 健全性を損なう物質

製作方法

● 6ヶ月以上経過

運転記録

● 10mSv/hを超えないこと

測定記録

○ 補修を施した廃棄体とは

 原子力発電所に保管しているセメントで固型化された廃棄体の一部に、過去、結露水の影響等により、廃棄体容器(ドラム缶)の表面に錆が生じているものがありますが、このうち錆の程度が進んだものを埋設するに当たって容器(ドラム缶)の強度が確保されるように、補修した廃棄体をいいます。
 補修方法の概略は、まず錆等の部分及びその周囲をヤスリ等で研磨し、錆を落とし、ウエス等で磨きます。次に研磨した部分に合わせたステンレス鋼板に、接合剤を塗布した後、取り付けます。最後に補修した部分を再塗装するというものです。

 

以上 

 


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