JAPANNUCLEARFUEL LIMITED

報道関係者各位

平成12年3月31日

 

日本原燃株式会社

 

ウラン濃縮工場第二期後半分の高度化機導入について

 
 

 当社ウラン濃縮工場の第二期後半分(450tSWU/年)につきましては、高度化機の導入に向けて、遠心分離機の回転胴底部部品の長期的な信頼性を得るために当該部品の仕様の一部を見直し、遠心分離機に組み込んだ上で、集合機での性能確認試験を行ってきました。(平成11年9月28日にお知らせ済み)

 この高度化機につきましては、現在使用している金属胴遠心機を上回る高い分離性能を目指しているものですが、集合機での性能確認試験においては、所期の分離性能を十分達成するなど、良好な試験結果が得られております。
 一方、この試験と並行して実施した追加の長期信頼性試験においては、電子顕微鏡による観察で、当該部品の試験片の表面に、線状のウラン化合物の付着と腐食の痕跡が確認されました。
 このため、当社としては、第二期後半分の長期にわたる安定操業を実現する観点から、今後、これらの試験結果を踏まえ、当該部品の長期信頼性について総合的に評価・検討していくこととします。
 なお、この評価・検討の結果を踏まえた今後の見通しにつきましては、まとまり次第お知らせいたします。

 当社としては、高度化機の着実な開発に努めるとともに、現在建設中の研究開発棟を活用するなどして、国際的に遜色ない水準の遠心機の開発にも取り組んでまいります。

 

以 上

 


〈参考〉

 

高度化機の開発状況について

 

1.性能確認試験

  

 集合機に仕様の一部を見直した回転胴底部部品を組み込み、性能確認試験を実施した。
 その結果、所期の分離性能を十分達成するなど、良好な試験結果が得られた。

 

2.追加の長期信頼性試験

 

 試験片に運転中の遠心分離機と同じ条件(UF6圧力、温度、応力等)を模擬して、追加の長期信頼性試験を実施した。
 その結果、電子顕微鏡による観察で、線状のウラン化合物の付着と腐食の痕跡が確認された。

 

 

以 上

 


「ホームページ」へ戻る