JAPAN NUCLEAR FUEL LIMITED

平成11年2月3日

報道関係各位

 

電気事業連合会 
日本原燃株式会社

 

返還ガラス固化体輸送用キャスク(TN28VT)の健全性について

 
 

 昨年発生した使用済燃料輸送容器(NFT型キャスク)の中性子遮へい材のデータ改ざん問題に鑑み実施した返還ガラス固化体輸送容器(TN28VT型キャスク)についての設計・製造および品質管理などの調査結果を別紙のとおり、お知らせします。

 

以上

 


<別紙>

 

返還ガラス固化体輸送用キャスク(TN28VT)の健全性

 
 

1.製造管理体制

 (1)

TN28VT型キャスクは、日本の電力会社と仏国のCOGEMAとの「ガラス固化体残滓輸送契約」に基づき、COGEMAがキャスクを発注し、所有しています。

(2)

キャスクの設計については、COGEMAから委託を受けた仏国トランス・ニュークリア・パリ(TNP)社が実施しており、併せて製造管理も行っています。

(3)

キャスクの製造については、COGEMAとの契約によりキャスクメーカーである(株)神戸製鋼所、仏国エッフェル社が実施しています。

(4)

キャスクに使用するレジンは、仏国セルカ社がTNP社の仕様に従い、レジン原料等を調達し混合・混練した後、レジンブロックに成型しています。なお、キャスクメーカーはセルカ社よりレジンブロックの供給を受け、キャスク本体への組込みを行っています。

 

2. 許認可

(1)

TNP社が設計者として仏国の設計承認を取得しています。

(2)

日本国内においては、原燃輸送(株)が国内法に基づく日本原燃(株)からの「運搬を委託された者」として、TNP社の設計をもとに設計承認・容器承認を取得しています。

 

3.品質管理

TNP社、セルカ社、キャスクメーカーともに十分な品質管理を行っております。 なお、TNP社はISO9001、セルカ社はISO9002をそれぞれ取得しています。

 

4.確認結果

(1)

キャスクの主要な製造記録は国内にあり、それらに問題がないことを確認しました。

(2)

念のため仏国TNP社を訪問し、レジンが適切な品質管理のもと、設計通り製造されているか現地調査を行いました。その結果、現在ある8基のすべてのキャスクについて問題がないことを確認しました。また併せて、設計者、キャスクメーカー、レジン製造者ともに適切な品質管理が行われていることについても確認しました。

 

5.添付資料

(1)

TN28VT型輸送物外観図

 

以上

 


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