JAPANNUCLEARFUEL LIMITED

平成11年1月27日 

報道関係各位

 

日本原燃株式会社

 

六ヶ所高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センタ−換気筒モニタ並びに冷却
空気出口シャフトモニタの故障警報の発報に関する報告について

 
 

 去る1月13日に発生しました六ヶ所高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センタ−の換気筒モニタ並びに冷却空気出口シャフトモニタの故障警報の発報について、科学技術庁原子力安全局長通達に基づき廃棄物管理施設における軽微な故障等の報告を本日、科学技術庁に対して行いましたので、お知らせします。
 なお、報告の概要については、別添のとおり。

 

以 上

 


<別添>

 

1.件  名

  

廃棄物管理施設における換気筒モニタ等の故障警報の発報について

 

2.発生日時

平成11年1月13日 16時48分頃

 

3.発生場所

再処理事業所廃棄物管理施設(放射線管理設備)

 

4.概  況

 平成11年1月13日16時48分頃廃棄物管理施設内の換気筒モニタ、同17時頃冷却空気出口シャフトモニタの故障警報が発報し、記録計指示値の低下が確認された。
 その後、17時28分頃、上記モニタの指示値を通常の状態に復旧させた。
この事象に伴う放射性物質の放出及び周辺環境への影響はなかった。

 

5.事象発生状況

1月13日、廃棄物管理施設内の放射線管理用計算機に係る2000年対応作業を終了し、確認作業を行っていたところ、16時30分頃、制御室内放射線監視盤のフラットディスプレイ(モニタ指示値の表示及び各種操作を行うための画面)の表示画面が更新されない状態であることを確認した。
この際、記録計は正常な値を示していることを確認している。

16時40分頃から、放射線監視システムの状態確認のため、当該フラットディスプレイの画面を「通常監視画面」から「システム情報表示画面」に切り替えるため、画面上の「CALL」ボタンを数回タッチしたが、画面が切り替わらなかった。

16時48分頃に換気筒モニタ、17時頃に冷却空気出口シャフトモニタの故障警報が発報し、記録計の指示値が低下していることを確認した。

17時28分頃、表示画面が更新される状態に自動復帰し、画面上のモニタ指示値が低下していること並びに再度「CALL」ボタンをタッチしたが、画面は切り替わらなかったことから、モニタの校正用に、外部から模擬信号を入力するモ−ドに切り替わっている可能性があると考え、「通常監視画面」表示の状態で、「システム情報表示画面」上の外部信号入力モ−ドへの切り替えを行う「EXT」ボタンの位置に相当する「CALL」ボタンの下の位置をタッチした。
 その結果、両モニタの指示値が復旧するとともに警報も解除された。
 その後「CALL」ボタンを押し、フラットディスプレイの画面の切り替え操作を行い、正常であることを確認した。

 

6.本事象の影響

 本事象による周辺環境への影響はなかった。本事象に伴い、換気筒モニタ及びシャフトモニタの連続監視機能が一時的に喪失し、欠測が生じたが、排気筒モニタのろ紙による放射性物質の連続的な捕集は正常に行われており、当該ろ紙を回収・分析した結果、放射性物質は検出下限値未満であった。

 

7.原  因

 今回の故障警報発報の原因は、放射線監視盤のフラットディスプレイの画面表示が更新されない状態で、タッチ操作を数回行った際、誤って外部信号入力モードへの切り替えボタンの位置をタッチしたため、外部信号入力モ−ドに切り替わったことによるものと推定される。
 また、その後本事象を引き起こした背景となった装置の点検の過程において信号処理系の切替動作確認を実施したが、切替動作が正常に行われない事象が発生したことから、信号処理系を予備のものと交換し、正常な状態に復帰したことを確認した。

 

8.再発防止対策

 今回の事象を踏まえ、誤操作防止の観点から、次の措置を実施した。
 

(1)

放射線監視盤のフラットディスプレイに不用意に触れることのないように、表面に誤操作防止用のアクリル板をかぶせた。

(2)

放射線監視盤のフラットディスプレイについて、担当課長の許可を受けた者以外の操作を禁止すること及び異常を発見した場合には担当課に連絡することを徹底する注意書きを、フラットディスプレイの横に掲示した。

 
 なお、誤操作防止の観点から、フラットディスプレイ上の切り替えボタンの機能のあり方について検討する。

 

以上

 


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