JAPAN NUCLEAR FUEL LIMITED

平成10年1月13日

報道関係各位

日本原燃株式会社
原燃輸送株式会社

返還ガラス固化体の輸送に係る車両運搬確認証の受領
及び仏国における返還ガラス固化体輸送容器の測定結果について


 日本原燃(株)及び原燃輸送(株)は、第3回目の返還ガラス固化体の輸送に係る輸送物の発送前に、その安全性の確認を受けるため、科学技術庁長官に対し、車両運搬確認申請(平成9年10月2日、平成10年1月7日一部補正)を行いましたが、本日、車両運搬確認証を受領いたしましたので、お知らせいたします。

 

 この確認証を受けるに当たり、仏国にて輸送物の発送前検査を実施しましたが、すべて良好な結果が得られております。

 なお、輸送容器の安全性に関わる主な測定結果につきましては、別紙のとおりです。

以上

 

<別紙>

 

返還ガラス固化体の輸送容器の主な測定結果について
(仏国コジェマ社 ラ・アーグ再処理工場における測定結果の最大値)

項目

合格基準

結果

1基目
(S6B130)*

2基目
(S5B130)*

3基目
(S3B130)*

放の
射表
性面
物密
質度

α線を放出する
放射性物質

0.4Bq/cm2を超えないこと

ND

ND

ND

α線を放出しな
い放射性物質

4Bq/cm2を超えないこと

ND

ND

0.032
Bq/cm2





輸送容器表面

2mSv/hを超えないこと

0.190
mSv/h

0.186
mSv/h

0.266
mSv/h

輸送容器表面から1mはなれた位置

0.1mSv/hを超えないこと

0.024
mSv/h

0.019
mSv/h

0.031
mSv/h

温度測定(表面温度)
(輸送中人が容易に近づ
くことが出来る表面)

85℃を超えないこと

62.1℃

60.7℃

60.2℃

機密漏洩
(容器本体と蓋部及びオ
リフィス部の密封部)

1.33×10-3MPa・cm3/sを超えないこと

3.7×10-4
MPa・cm3/s

8.2×10-6
MPa・cm3/s

2.5×10-5
MPa・cm3/s

圧力測定

初期充填圧力が設定値以下
であること

45.0kPa

45.0kPa

44.9kPa

注)

Bq

:ベクレル

(1秒間に原子が崩壊する数を表す単位)

Sv

:シーベルト

(人間が放射線から受ける影響の度合いを表す単位)

MPa

:メガパスカル

(圧力を表す単位 M:×106

kPa

:キロパスカル

(圧力を表す単位 k:×103

* :承認容器登録番号

NDは検出限界以下を示す。
(α線を放出する放射能性物質の検出限界 :0.015Bq/cm2
(α線を放出しない放射能性物質の検出限界:0.03Bq/cm2

 


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