平成９年８月２８日

報道関係各位

日本原燃株式会社

　今般の動力炉・核燃料開発事業団東海事業所の放射性固体廃棄物貯蔵施設の管理上の問題に鑑み、科学技術庁より当社に対し当社施設の固体廃棄物の管理状況について調査要請がありました。
　これにもとづき、当社は２７日、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター及び高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターについて、固体廃棄物の管理状況の点検を行ないました。
　その結果、各施設とも問題がないことを確認し、別添のとおり科学技術庁宛て報告いたしましたのでお知らせします。

以上

＜別添−１＞

１．	点検日　　平成９年８月２７日
２．	保管本数　１，７８０本相当　（２００リットルドラム缶換算）
３．	ウラン濃縮廃棄物建屋における保管状況
	放射性固体廃棄物は、以下の手順で処理、保管している。
	(1) 可燃物と不燃物に仕分けし、ポリ袋等に密封する。 (2) JISに定める２００ドラム缶等の所定の容器に封入する。 (3) ドラム缶等は、パレットを使用し地上施設の鉄骨造平屋建の廃棄物建屋に3段積で保管する。 (4) ドラム缶等の保管状況（荷姿、錆等）は３ケ月に１回以上点検する。 (5) 建屋の健全性（雨漏れ（注）、床のひび割等）は、１日１回巡視する。 （注） 建屋には窓はなく、側壁の換気口部には雨水侵入防止措置としてカバーを取付けている。叉、屋上部は防水処理をしている。
４．	点検結果
	（1）外観： 異常なし（錆、破損等なし） （2）荷姿： 異常なし（荷崩れなし） （3）建物： 異常なし（雨漏れ、ひび割れ等なし）

以　上

＜別添−２＞

　動燃事業団の低レベル廃棄物管理の件に伴い、廃棄物埋設施設等の廃棄物保管状況等の点検を実施した。以下に点検結果を記す。

１．	点検日　　　平成９年８月２７日
２．	廃棄物の保管及び埋設状況 （１）六カ所低レベル放射性廃棄物埋設センターに受け入れた廃棄体数量 　当センターに受け入れた廃棄体については、管理建屋の一時貯蔵施設に一時保管後、順次検査を行ない埋設施設に埋設している。 平成９年８月２７日現在の受け入れ数量及び埋設数量は下記の通りである。 　　　　　受け入れ数量　：９３、９２０本 　　　　　埋設数量　　　：９３、９２０本 　なお、埋設の完了した埋設設備については、同施設に設けられている排水管により排水状況を確認している。 （２）当センターで発生する放射性廃棄物 　当センターにおいて、受入廃棄体の検査等に伴って発生する放射性廃棄物については、保管廃棄施設に保管し、所要の処理を行なったうえで埋設することとしているが、現在までのところ、当センターでの廃棄物の発生実績はない。また、気体廃棄物、液体廃棄物の放出実績はない。
３．	点検結果
点検対象 点検内容 点検方法 点検結果 埋設設備 廃棄体の定置済みの設備 （埋設設備４・Ｄ　e,f区画） 内部の水の有無の点検 目視 内部の水なし 充てん済みの設備 埋設設備の外表面の点検（上部及び側面） 目視 異常なし ポラコン済みの設備 埋設設備の外表面の点検（上部及び側面） 目視 異常なし 覆い済みの設備 埋設設備の外表面の点検（上部及び側面） 目視 異常なし その他 覆い済みの設備からの排水なし 付属施設 （低レベル廃棄物管理建屋） 一時保管中の廃棄体 一時保管状況及び廃棄体表面状況の点検 目視 廃棄体なし 管理建屋内 廃棄体の一時保管・検査場所への雨水の侵入の有無 目視 侵入なし 施設内発生廃棄体 保管状況及び廃棄体表面状況の点検 目視 廃棄体なし

以　上

＜別添−３＞

　動燃事業団の低レベル廃棄物管理の件に伴い、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの廃棄物保管状況等の点検を実施した。下表に点検結果を記す。

［点検結果］
１．点検日　：平成９年８月２７日
２．保管本数
	・　低レベル廃棄物：１９６本（２００リットルドラム缶換算）
	・　高レベルガラス固化体：６８本
３．点検場所
	・　ガラス固化体受入れ建屋の固体廃棄物貯蔵室
	・　ガラス固化体貯蔵建屋の搬送室
４．点検結果
点検項目 内容 結果 ドラム缶の保管状況 ・保管状況が適正であること。 ・排気モニターに異常な記録値がないこと。 　　（過去の記録を含む） 異常なし 高レベルガラス固化体の保管状況 ・搬送室内に立入り、ピット上を点検した。 　　（搬送室の異常の有無） ・排気モニター及び他のモニター類に異常な記録値がないこと。 　　（過去の記録を含む） 異常なし

以　上