平成27年3月16日

報道関係各位

日本原燃株式会社

再処理工場 使用済燃料受入れ・貯蔵管理建屋内(管理区域外)における火災について(原因と対策)


【これまでにお知らせした内容】
 本日(平成26年11月15日)、再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵管理建屋内の地下1階の廊下において、床面の清掃作業中、10時32分、当社社員が火災報知機の発報を確認しました。直ちに公設消防に通報するとともに、当社社員が現場を確認したところ、10時40分頃に地下1階において清掃用器具につながっていた延長コードのコンセント部付近から発煙を確認しました。
 その後、公設消防による現場確認の結果、11時19分に火災と判断され鎮火が確認されました。
 本事象による周辺環境への影響はなく、負傷者もおりません。
 原因については、現在調査中です。

 添付:再処理事業所 構内配置図(PDF)
(平成26年11月15日にお知らせ済み)

 その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、本日、原因および再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせいたします。

【原 因】
 火災発生時の発煙、発火タイミング・範囲並びに当該の延長コードの損傷状況から、過電流が起因であることが明らかであり、過電流が発生する事象について@電気的要因、A機械的要因、B人的要因の観点から要因を抽出しました。
 これらに対して、作業員への聞き取り調査、現品調査等を実施した結果、@電気的要因の「当該の延長コードの三叉コンセントでの異常」により過電流が発生した可能性があると考え、更なる調査を実施しました。
 調査の結果、当該の延長コードの三叉コンセントでの異常により、コンセント内部で短絡(完全短絡未満※1の通電)が生じ、当該の延長コードに過電流が発生したことでコード全長の発熱により火災に至ったものと推定しました。その短絡は、コンセント内部の端子台※2で確認された白い痕跡が引き起こしたと想定され、これは清掃作業に用いる洗浄剤やワックスの混入による可能性が高いと推定しました。

※1 完全短絡未満:異物の接触などにより電気回路が不完全な状態で短絡を起こすこと。

※2 端子台:電線の接続、分岐、中継のために複数の端子を集合した部品。

【再発防止対策】
(1)延長コードのコンセント内部への異物浸入防止措置
 床面の清掃作業において、延長コードを使用する場合は、延長コードのコンセント部の口に異物浸入防止措置(防滴仕様のものに交換、テープによる養生等)を施すこととし、作業時に異物浸入防止措置が行われていることを確認する作業手順に改正しました(1月23日実施済)。

(2)今後行う作業での発生防止対策
 作業を行う上で遵守すべき作業手順書の作成および運用について定めた再処理事業部のマニュアルに、「延長コード(電工ドラム含む)と液体が接触する可能性がある場合は、延長コードコンセント部の口に浸入防止措置がなされていることを確認する手順が作業要領(手順)書に明記されていること」とのルールを追加(1月23日実施済)しました。

 以上の内容について、全社に対して水平展開を行いました。

別添:2014年11月15日に発生した再処理工場 使用済燃料受入れ・貯蔵管理建屋内(管理区域外)における火災について(PDF)


以上


「ホームページ」へ 一覧へ