平成23年8月31日

報道関係各位

日本原燃株式会社

低レベル放射性廃棄物埋設センターに埋設している放射性廃棄物の線量評価について


 当社低レベル放射性廃棄物埋設センターの埋設施設では、政令で定められた核種を含む主要な放射性核種を選定して、埋設事業の許可をうけておりますが、これまで塩素36(以降、Cl-36)については、主要な放射性核種には含めておりませんでした。
 一方、2007年、放射性廃棄物の余裕深度処分(ピット処分より相対的に濃度上限値が高い)に係るCl-36の濃度上限値が示された報告書(原子力安全委員会)において、ピット処分の濃度上限値にCl-36は含まれていませんが、ピット処分に関して、「Cl-36については、他の核種にくらべデータが少なく現状では不確実性が多い」と記載されました。
 電気事業者は上記の状況をふまえ、Cl-36の分析手法の開発に取り組むとともに、実態の把握等を進めてきましたが、今般、放射性廃棄物にこれまで想定していたよりCl-36が多く含まれていることがわかりました。
 これを受けて、当社は、電気事業者から今回提供されたCl-36の含有量データに基づいて、低レベル放射性廃棄物埋設センターの線量評価を実施し、その結果について、本日、経済産業省原子力安全・保安院に報告書を提出しましたのでお知らせします。
 線量評価の結果、Cl-36の影響を考慮しても、これまでの被ばく評価の最大値を超えることはなく、「放射性廃棄物埋設施設の安全審査の基本的考え方」に示されている「被ばく管理の観点からは管理することを必要としない低い線量」の「めやす」を下回っています。このため現行施設への安全上の影響はないものと考えています。


別紙:日本原燃(株)六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターにおける低レベル放射性廃棄物の線量評価と今後の対応について

参考:《報告書概要》低レベル放射性廃棄物埋設センターに埋設している放射性廃棄物の線量評価と今後の対応について


以上


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