平成23年7月22日

報道関係各位

日本原燃株式会社

再処理工場 前処理建屋における安全蒸気ボイラ2台の故障について


 7月22日(金)、7時14分頃、前処理建屋(管理区域外)において、安全蒸気ボイラ※1A号機のサーベランス運転※2のため起動作業を行ったところ、同ボイラの故障警報が発報し起動できませんでした。
 このため、別系統の安全蒸気ボイラB号機の起動作業を行いましたが、警報が発報し起動できなかったことから、10時03分に安全蒸気ボイラ2台の故障と判断し、前処理建屋、分離建屋、高レベル廃液ガラス固化建屋の安全上重要な機器間の溶液の移送を禁止する措置を実施しました。
 本件は、「使用済燃料等を限定された区域に閉じ込める機能の喪失」に該当するものと考え、「使用済燃料の再処理の事業に関する規則」第19条の16第3号に該当すると判断しました。
 その後、燃料ガスの供給調整を行ったところ、安全蒸気ボイラA号機が11時53分に起動し、蒸気が供給できることを確認しました。
 なお、本事象の原因については調査中です。
 また、本事象による周辺環境への影響はなく、作業員の被ばくもありません。


※1安全蒸気ボイラ: 使用済燃料の溶解液や高レベル廃液が漏えいした場合に漏えい液受皿から回収するためのスチームジェットポンプ※3に使用する蒸気を一般蒸気設備から供給できない時に起動して、蒸気を供給する設備。
※2サーベランス運転: 設備の動作を定期的に確認するための運転
※3スチームジェットポンプ: 蒸気を利用して送液するポンプ



別紙:再処理事業所 構内配置図

以上


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