平成19年3月29日

報道関係各位

日本原燃株式会社

米国GNEP構想への参画に向けたアレバ社等との連携について


 当社はこのたび、日本原子力研究開発機構、国内メーカー各社との協力体制をもとに、GNEP〔国際原子力エネルギー・パートナーシップ〕構想の「統合原子燃料取扱センター」への参画に向け、アレバ社等と新たな連携を図ることといたしました。

 GNEP構想は米国DOEが昨年2月に公表したもので、これに対し、当社は同9月、日本原子力研究開発機構、国内メーカー各社とともに、公募に応じて関心表明〔EOI〕を行いました。その後、当社とアレバ社との良好な協力関係のもと、GNEPというプロジェクト推進の国際的意義を踏まえると、むしろ日仏米の企業が協力して取り組むべき、という新たな視点から、アレバ社をはじめ、国内関係機関などと協議を重ねた結果、当社として前記の方針を決定した次第です。

 具体的には、本日当社は、アレバ社がワシントン・グループ・インターナショナル社、BWXテクノロジーズ社という米国原子力企業2社とともに組織した、米国における原子燃料リサイクルに関する検討チームにイコール・パートナーとして加わりました。
 当社の特長は、最新の再処理工場の建設などを通じて、混合脱硝や保障措置などの平和利用技術、廃棄物処理などの環境技術に精通していることにあります。今後、当社はこうした持ち味をいかしながら、GNEP構想の「統合原子燃料取扱センター」のトラック1、すなわち商業用の再処理・燃料製造の最新技術を主軸としたプロジェクトへの参画に向けて検討を進めてまいる所存です。なお、日本の技術の活用にあたっては、国の指導をいただくとともに、その多くが日本原子力研究開発機構の開発したものであることから、今後GNEPに関する技術協力協定を同機構との間で締結する予定です。

 当社がGNEP構想への参画を目指す最大の狙いは、国際的な社会貢献の観点から、自らの再処理工場の建設ならびに運転の経験・ノウハウなどを国際的なエネルギー供給確保に役立てることにあります。同時に、グローバルなプロジェクトに参画することは、貴重な知見が得られることを意味し、それは長期的な運転を継続していく再処理工場の安全安定運転・保守面などで必ず役に立つと考えています。
 さらには、最新鋭のプラント建設・運転に携わった日仏両国技術者の国際協力を礎とし、アレバ社との新しい協力関係を構築する中で、サイクルの平和利用におけるリーダーシップをこの青森の地から世界に向けて展開していきたいと考えています。

以上

参考資料(PDF)
○アレバ社、ワシントン・グループ・インターナショナル社、BWXテクノロジーズ社、日本原燃株式会社によるプレス公表文
 ■英語版  ■日本語訳(PDF)


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