JAPANNUCLEARFUELLIMITED

平成13年4月13日

報道関係各位

 

日本原燃株式会社

 

第1非常用ディーゼル発電機に関する報告について

 
 

 当社は、平成13年4月11日(水)に発生しました使用済燃料受入れ・貯蔵施設の建屋換気系送排風機の一時停止に関連し、昨日、非常用ディーゼル発電機Aの自動起動試験を行っていたところ、発電機の周波数が比較的低い値を示しました。
 このため、第1非常用ディーゼル発電機の調速機の取替作業を実施し、自動起動試験を行ったところ、機能の健全性を確認いたしました。
 つきましては、別添のとおり試験結果を取りまとめ、本日、ご報告いたしましたので、お知らせします。

 

以 上

 


 

平成13年4月13日

日本原燃株式会社

 

使用済燃料の受入れ施設及び貯蔵施設 第1非常用ディーゼル発電機A
自動起動試験時の周波数の変動について

 
 

1. 日時

  

平成13年4月12日 7時45分

 

2. 事象

 第1非常用ディーゼル発電機A(以下「D/GA」という。)自動起動試験(建屋送・排風機A,B運転状態で、一母線が停電した場合も、2台停止することなく安定運転ができることの確認)において、D/GAが自動起動し、各負荷が投入された後のD/GAの周波数が低めの約45Hzを示し、50Hzに調整できない事象が発生した。
 D/GAの負荷により、D/GAの周波数がどのように変動するか、調査も行ったが、一部軽負荷状態では定格の50Hz近傍で安定することもあるが、全体に50Hz〜45Hzの範囲であった。
 なお、周波数は低い値を示したが、自動起動及び自動負荷投入による非常用電源機能は維持されていた。

 

3. 原因

 周波数(回転数)をコントロールする、調速機(以下「ガバナ」という。)が不調の可能性があるとして、制御室のガバナ操作スイッチをインチング操作をしたが、周波数はほとんど変化しなかった。
 ガバナ操作スイッチ以降の信号を確認し、D/Gに付属するガバナの動作モータまでは正常に動作することが確認された。
 以上の調査結果より、周波数調整機能はD/Gに付属されているガバナが不調であると判断された。

 

4. 対策

 ガバナは、内部の油が充満し複雑な構造をしており、現地では点検調整ができないため、ガバナ一式を工場から取り寄せ、現地で取替え調整し、詳細な原因については、工場に持ち返り調査することとした。
 A号機のガバナは調整した上、動作試験を行い無負荷ガバナ動作試験、負荷ガバナ動作試験、自動起動試験を行い非常用電源設備としての機能が健全であることを確認した。
 なお、工場での原因調査結果により必要な再発防止対策が有れば実施することとする。

 

 


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