JAPAN NUCLEAR FUEL LIMITED

 平成12年11月28日

報道関係者各位

日本原燃株式会社

 

六ヶ所再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵施設における安全冷却水系
冷却水循環ポンプの一時停止に関する報告について

 
 

 当社は、去る11月19日に発生いたしました再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵施設における安全冷却水系冷却水循環ポンプ2台の一時停止(11月20日お知らせ済み)について、本日、科学技術庁に対し、同庁原子力安全局長通達に基づき、再発防止対策を含めた軽微な故障等の報告を行いました。またあわせて、青森県並びに六ヶ所村に対しても、同様の報告をいたしましたので、お知らせします。
 なお、報告の内容については、別添のとおりであります。

 

[添付資料]

 ・ 使用済燃料受入れ・貯蔵施設「安全冷却水系冷却水循環ポンプの一時停止」について

 

以上

 


[添付資料]

 

使用済燃料受入れ・貯蔵施設
「安全冷却水系冷却水循環ポンプの一時停止」について

 

1.事象

 施設定期検査中の使用済燃料受入れ・貯蔵施設において、11月19日午前10時29分燃料貯蔵プールに係る安全冷却水系冷却水循環ポンプA,C2台がポンプ入口圧力低により自動停止した。
 ポンプA,Cに異常のないことを確認した後、10時38分「ポンプC]を起動、10時53分「ポンプA]を起動した。
 なお、放射線関連モニターを確認した結果異常は認められなかった。
 また、本事象におけるポンプ停止時間は9分間と短時間であり、プール水の温度は十分低く保たれており燃料への影響はなかった。

 

2.本事象発生時の作業状況

 施設定期検査である「プール水冷却系及び安全冷却水系系統流量検査」の準備作業として、運転中のプール水冷却系熱交換器B,C号機の内、C号機をA号機に切替える操作を実施していた

 

3.原因

 本事象は、運転中の熱交換器B,Cの内熱交換器Cを熱交換器Aに切替える操作中に発生した。
 切替えのため熱交換器A,Cに同時通水とした際、一時的に流量が増加したことで系統の圧力が低下し、冷却水循環ポンプA入口圧力低によりポンプA,Cが自動停止した。
 本系統の冷却塔は、冷却水温度により流量制御を行っている。本操作時、外気温度が低いためバイパス流路に通水されていた。熱交換器切替え時、バイパス流量を絞り、切替え時の過大流量を防止する操作が必要であるが今回はその操作の確認をしないまま切替え操作を行ったことが本事象の発生原因である。
 また、ポンプA、C2台運転においてポンプCが自動停止に至ったのは、A系統に設置している入口圧力計の信号により、ポンプCが停止するインターロックとしていたことが原因である。

 

4.再発防止対策

(1)

操作確認のチェックをする責任者を、操作手順シートで明確にするとともに、その責任者が当該操作において操作手順シートのチェックを確実に行うように徹底した。

(2)

操作実施にあたっては、各自の役割を明確にし、実施前のミーティングで確認することを再徹底した。

(3)

今回、操作員の確認ミスにより、本来ポンプ保護のために設けてあるインターロックが作動してしまったが、ヒューマンエラーによるポンプ2台同時停止の可能性を排除するため、インターロックの改造を行う。

 

5.その他

 前記4.(3) 項については、当該設備を除き、使用済燃料の受入れ・貯蔵施設の他設備、及び現在建設中の再処理施設についても、同様な事象が起こらない設計であることを確認した。
 なお、定期点検、施設定期検査の作業に係る、作業体制、作業スケジュール等について再点検を行った。

 

 

以上

 


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