JAPANNUCLEARFUEL LIMITED

平成12年5月24日

報道関係者各位

 

日本原燃株式会社
原燃輸送株式会社

 

返還ガラス固化体の輸送に係る車両運搬確認申請について

 
 

 日本原燃株式会社及び原燃輸送株式会社は、第6回目として返還を予定している192本のガラス固化体のうち、104本については平成11年12月17日に車両運搬確認申請を行っておりますが、本日、科学技術庁長官に対し、残る88本の輸送に係る車両運搬確認申請を行いましたので、お知らせします。
 このたびの申請は、返還ガラス固化体を高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センタ−まで車両によって運搬する際に、運搬を行う者が適切な措置を講じていることについて、原子炉等規制法に従い、国の確認を得るために行うものです。なお、今回申請した車両運搬確認申請書については、日本原燃株式会社「サイクル情報コ−ナ−」(青森市)で閲覧いただけます。

 

以 上

 


(別紙)

 

返還ガラス固化体の輸送に係る車両運搬確認申請について

 

1.車両運搬確認申請の位置づけ

 

 わが国の電力10社は、原子力発電所から発生した使用済燃料の再処理を仏国原子燃料会社(COGEMA)及び英国原子燃料会社(BNFL)に委託しており、再処理に伴って発生する放射性廃棄物は、契約に従ってわが国に返還されることになっている。
 返還されたガラス固化体について、日本原燃株式会社の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターまでの事業所の外を、車両により運搬する場合、原子炉等規制法の規定に従って、廃棄物管理事業者等及びこれらの者から運搬を委託された者は、その廃棄物の運搬に関する措置が「核燃料物質等の工場又は事業所の外における運搬に関する規則」(以下「外運搬規則」という)等に定める技術上の基準に適合していることについて、国の確認を受けなければならないこととなっている。

 

2.確認を受ける事項

 廃棄物管理事業者並びに運搬を委託された者である日本原燃株式会社と原燃輸送株式会社は、返還されたガラス固化体について、事業所の外を車両により運搬する前に、本輸送物がBM型核分裂性輸送物としての技術上の基準(外運搬規則第6条等)に適合していることについて、科学技術庁長官の確認を受けなければならない。
 主要な確認項目については、以下の通りである。

 (1)

)輸送容器表面における線量当量率及び1m離れた位置における線量当量率。

(2)

輸送中、人が容易に近づくことができる表面の温度。

(3)

輸送容器表面の放射性物質の密度。

等。

 

3.車両運搬確認申請書の要旨

(1) 申請日

:平成12年5月24日

(2) 申請者

:日本原燃株式会社

 原燃輸送株式会社

(3)運搬しようとする核燃料物質等の種類、性状及び量

  

・種類

:ガラス固化体

・性状

:固化ガラスをステンレス鋼製の容器の中に充填したもの

・ガラス固化体数

:88本

・輸送容器数

:4基(28本用:1基、20本用:3基)

(4)運搬の目的

:海外からの返還ガラス固化体貯蔵のため

 出発地 

COGEMA ラ・アーグ再処理工場

 目的地

日本原燃株式会社 再処理事業所

(5)運搬予定時期

:平成12年10月から平成13年3月の搬入に向けて調整中

(6)核燃料輸送物に関する説明

 ・核燃料輸送物の名称

:TN28VT型

 ・核燃料輸送物の種類

:BM型核分裂性輸送物

 ・核燃料輸送物の総重量

:約112トン

 ・収納する核燃料物質等の重量

:約14トン(28本用)

 約10トン(20本用)

(7)添付書類

 a.

運搬する核燃料物質等に関する説明書

 b.

輸送容器の設計及び核燃料物質等を輸送容器に収納した場合の核燃料輸送物の安全性に関する説明書

 c.

輸送容器が輸送容器の設計に従って製作されていることを示す説明書

 d.

輸送容器が輸送容器の設計に適合するよう維持されていることを示す説明書

 e.

核燃料輸送物の発送前の点検に関する説明書

 


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