JAPANNUCLEARFUEL LIMITED

平成12年4月27日

報道関係者各位

 

日本原燃株式会社

 

再処理工場の内部品取付け漏れに関する総点検結果について

 
 

 当社は、建設中の再処理工場への内部品取付け漏れの機器搬入に鑑み、これまで、緊急の総点検を行ってまいりましたが、本日、別添のとおりその点検結果を取りまとめ、科学技術庁に対し報告いたしましたので、お知らせします。

 

以 上

 


<別紙>

 

再処理工場の内部品取付け漏れに関する総点検結果について
(概要)

 
 

1.総点検の実施

(1)

点検方法

a.

機器構造図と設工認図書のチェック

b.

機器構造図と工程系統図のチェック

c.

機器構造図と製作図のチェック

d.

内部品がある場合には内部品の確認

 

(2)

点検の実施

a.

総点検 ステップ1

( 2月24日時点で現地搬入済の内部品のある塔槽類)

対象機器数: 656基

点検終了日:  3月27日(3月29日にお知らせ済み)

 

b.

総点検 ステップ2

( 2月24日から 4月末までに現地搬入される内部品のある塔槽類)

対象機器数: 223基

点検終了日:  4月25日

 

c.

総点検 ステップ3

(現地搬入済み、または 4月末までに搬入予定の内部品のない塔槽類)

対象機器数: 89基

点検終了日:  4月25日

 

(3)

国の立会い

3月23、24日に現地において、県・村同行のもと実施。

3月27日から 4月14日にかけてメーカ工場において実施。

 

(4)

総点検の結果

 問題となるようなものはなかった。なお、ステップ1で閉止管が開放、部品名称の誤記等軽微なものが見られた(3月29日にお知らせ済み)。また、ステップ2,3では、部品名称の誤記等軽微なものが見られた。これらは、今後すべて是正する。

 

2.品質保証活動の改善

 今回の不適合は、今後実施することとしていた据付工事後の社内検査等で発見できたもの。しかしながら、工場出荷前の段階で見つけられなかったことから、総点検の結果にあわせ、当社の品質保証活動を以下のように改善・強化した。また、元請会社の改善が当社の要求に満足している内容であることを確認した。これらの改善策は、 5月より実運用を開始する。

工場製作着手前および工場出荷前の確認強化

工場での検査管理の充実

設計変更履歴管理の改善

懸案事項管理の改善

不適合管理の改善

機器構造図の記載程度の明確化

 

 当社および元請会社は、これらの改善を確実に遂行し続けるよう、品質保証関係の要領類を改訂した。当社は、元請会社に対し製造工場立会時および定期的な監査の際に、確実に実行し続けていることを確認していく。

 

 4月末までに現地に搬入される塔槽類については、総点検により確認し、発見された不適合は是正することとした。また、5月以降現地に搬入されるものについては、今回の品質保証活動の改善・強化により、設計・製作の早い段階で発見し、対応・処置を図る。

 

以 上

 


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