平成18年3月31日 |
社長記者会見挨拶概要
本日、無事にアクティブ試験を開始することができました。
今日のこの日を迎えるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでしたが、念願であったアクティブ試験を開始できたことは、誠に感慨深いものがございます。 これもひとえに、三村知事、古川村長をはじめ隣接市町村長の皆さま、国、県、村の関係者の方々のご尽力はもとより、県民の皆さまのご理解の賜であるものと、改めて心より感謝と御礼を申し上げます。 六ヶ所再処理工場は、昭和60年に青森県および六ヶ所村より立地のご了解をいただき、国による安全審査を経て、平成5年4月に着工いたしました。 平成13年からは、「通水作動試験」、「化学試験」、「ウラン試験」と、一つずつ確実にステップを踏みながら設備の健全性・安全性を確認してきました。 このたび、立地のご了解をいただいてから20年という歳月を経て、実際の使用済燃料を用いての「アクティブ試験」を開始する運びとなりました。 エネルギー資源の乏しいわが国において、原子燃料サイクル事業は、原子力発電とともに、エネルギーの安定供給確保のために大変重要な柱であります。 このサイクル事業の中核をなす再処理工場において、アクティブ試験を開始することができたことは、わが国における原子燃料サイクルを確立する上で極めて大きな意義をもつものと認識しています。 このようなことから、今日のこの日は、わが国の原子燃料サイクルだけでなく、エネルギーセキュリティの確保という面からも大きく前進した節目の日とも言えます。 今後は、本格操業に向けて約17か月間にわたってアクティブ試験を行ってまいりますが、社員一人ひとりが強い使命感と緊張感を持ち続け、協力会社と一体となってベストを尽くし、安全確保を最優先に慎重に取り組んでまいります。 さらに、「安全」が「安心」につながるよう、積極的かつ分かりやすい情報公開、地域の皆さまとの意見交換などを通して、さらなる事業の透明性の向上と信頼確保にも努めてまいります。 以上
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