平成17年11月18日


社長記者会見挨拶概要

 本日は、当社再処理施設の工事計画の変更等について、説明させていただきます。

 まず、再処理施設の工事計画の変更について、本日開催しました当社取締役会において、アクティブ試験の開始時期を、これまで計画していました「平成17年12月」から「平成18年2月」に変更し、あわせて再処理施設のしゅん工時期を「平成19年5月」から「平成19年7月」へ、それぞれ変更することを決定しました。

 今月4日、12月にアクティブ試験を開始することは難しい状況であり、工程について検討していること、さらに改造工事の工期およびアクティブ試験の開始時期について、まとまり次第、皆さまにお知らせさせていただくと申し上げました。

 こうした中で、「高レベル廃液ガラス固化建屋」、「第1ガラス固化体貯蔵建屋・東棟」の改造工事については、10月18日に設工認変更の認可をいただき、同日より工事を開始しました。
 本日で1か月が経過したことになりますが、現時点での工事の進捗状況から判断しますと、年内中には工事を終了できる見通しです。

 また、この工事終了後に行うこととしています、ウラン試験の最終段階である総合確認試験については、現在のところ、1月中に終了できるものとみています。
 これらの状況を踏まえ、この度、アクティブ試験の開始を「平成18年2月」に変更することとしました。

 あわせて、アクティブ試験の期間については、これまでの計画と同様、約17か月とすることが適切であると判断し、しゅん工時期についても、「平成19年5月」から「平成19年7月」に変更することとしました。

 なお、再処理施設の工程の変更に伴う建設工事費への影響については、現在、精査中であり、まとまり次第、お知らせさせていただきたいと考えています。

 当社としましては、今後とも、安全確保と品質保証を最優先に、地元ならびに県民の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、協力会社も含め、全社一丸となって取り組み、引き続き、事業を確実に進めてまいりたいと考えています。

 続きまして、当社ではこの度、日本原子力技術協会に対し、再処理事業所を対象に、自主保安活動に対する取り組みなどについて、近くレビューを依頼することとしましたので、説明させていただきます。

 本レビューは、当社が、これまで実施してきました各種試験の結果や活動などについて、日本原子力技術協会が有する豊富な経験と知見に基づき、第三者的な立場から、当社の自主保安活動などに対する取り組みを評価していただくものです。
 当社としましては、この評価結果について、今後の保安活動に適切に反映してまいりたいと考えています。

 レビューの具体的な内容や時期については、今後、日本原子力技術協会でご検討いただき、決定されますが、レビューの結果については、終了後にお知らせさせていただきたいと考えています。

 なお、私は、明日から月末にかけまして、米国ワシントンで開催されます日米原子力ワークショップへの出席などのため、海外出張の予定です。