発表•お知らせ
2019年6月27日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「2018年度の決算の概要」の2点についてご報告させていただきます。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」についてです。
 地震・津波に関する審査会合およびプラントに関する審査会合に向けた準備状況ですが、まず、4月の懇談会で申し上げた出戸西方断層周辺のボーリング調査については、北側・南側合わせて60本中、59本のボーリングを終えております。評価も含めて、7月上旬には終了する見込みです。また、南側の地表地質調査については、今月25日までに終えております。
 現在、ボーリング調査と並行してデータの整理や評価を進めており、取りまとまり次第、審査会合でご説明してまいります。
 これまでのところ、当社の出戸西方断層の評価結果を変更するようなデータは確認されておりません。
 また、前回の審査会合において規制庁から要望のありました八甲田火山の降下火砕物のシミュレーションの評価結果および航空機に対する防護設計や重大事故の事象選定の考え方については、現在、資料を取りまとめているところであり、まとまり次第、審査会合でご説明したいと考えています。
 低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査会合についても、先週20日に審査会合が開催され、現在、いただいた質問への対応を行っているところです。
 引き続き、審査合格に向けてしっかりと対応してまいります。

 次に、「しゅん工に向けた取り組み」をご紹介します。お手許の資料①をご覧ください。
 審査会合でご説明した安全対策設備を配備し、迅速かつ確実に操作できるよう対応手順書に基づき、防災訓練や重大事故等に対処するための訓練を繰り返し実施しています。
 また、社員が様々な重機の運転ができるよう、必要な資格の取得も進めています。
 私の8年前の教訓は、事業者自らが安全を確保するために必要最低限の活動を確実に行えなければいけないということ、その為に必要な設備を整備し、必要なスキルを身に付け、日々の訓練により、安全を確保すること、そして、このような活動を通して地域の皆さまにご安心いただけることが重要ということです。
 今後、是非マスコミの皆さまに、訓練の様子をご覧いただきたいと考えております。

2018年度の決算の概要

 次に、「2018年度の決算の概要」についてご説明いたします。お手許の資料②をご覧ください。
 2018年度の「売上高」は2,011億円となり、646億円の減収となりました。
 これは、再処理工場の減価償却費の減少により、再処理事業の料金収入が減ったことによるものです。
 「経常利益」は、前年度に比べて4億円増益の69億円、「当期純利益」は、8億円増益の31億円と、2018年度は減収増益の決算となりました。
 引き続き、業務の効率化、コストの最適化に努めてまいります。

 最後になりますが、明日の株主総会をもって新体制となります。
 引き続き、審査会合での分かりやすい説明に努め、各施設の審査合格に向けて、当社社員をはじめ、グループ会社、協力会社の方々と一丸となり、地域の皆さまにご安心いただけるよう更なる施設の安全性向上に全力で取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上