発表•お知らせ
2019年5月29日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「出戸西方断層周辺の地質調査の実施状況」の2点についてご報告させていただきます。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」についてです。
 先週24日に、再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、MOX燃料工場に係わる地震・津波の審査会合が開催されました。
 3月29日の審査会合で、規制庁から八甲田山について、約40万年前以降で最大の噴火規模を対象として影響を評価することを求められたことから、5月24日の審査会合で約40万年前以降を考慮しても火砕流などによる施設への影響がないとの評価結果をご説明し、ご理解いただきました。
 また、降下火砕物の層厚評価について、八甲田山の約40万年前以降における降下火砕物の実際の堆積状況や文献をもとに評価結果をご説明しましたが、それに対し規制庁からシミュレーションの要望がありましたので、速やかに実施し、その結果に応じて安全対策をしっかりと講じてまいります。
 一方、プラント側の審査についても、先月23日の審査会合で航空機に対する防護設計や重大事故の事象選定の考え方をご説明し、規制庁からは航空機落下や重大事故に関して、追加の説明をしてほしいとの要望をいただきましたので、資料をとりまとめ、ヒアリングでご説明を開始したところです。

 低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査会合については、当社から説明を一通り終え、明日、9回目の審査会合が開催されます。
 明日の審査会合からは、これまでの当社からの説明に対する規制庁からのご質問への回答を行います。明日は、埋設する廃棄体の条件や想定される自然現象などについて回答します。
 引き続き、審査合格に向けて全力で取り組んでまいります。

出戸西方断層周辺の地質調査の実施状況

 次に、「出戸西方断層周辺の地質調査の実施状況」についてご説明します。お手許の資料をご覧ください。
 既にお知らせしておりますが、今月9日より、出戸西方断層周辺の北端と南端の地質調査を開始しております。
 速やかに調査を開始することができましたのは、地元の方々に土地の使用などいろいろとご協力いただいたお陰であり、改めて御礼申し上げます。

 また、調査の際の騒音や農作業へのご不便をお掛けしていることに対しても、ご理解を賜り、大変感謝しております。
 この調査は、これまで当社が審査会合でご説明し、妥当と評価いただいた内容を更により分かりやすく説明するための調査であり、安全審査を円滑に進めていくために実施しているものです。
 今回の調査では、約60本のボーリングを予定しておりますが、昨日までに北側で15本、南側2本の合計17本を終了しており、本日も11本のボーリングを行っているところです。
 また、南側については、地表地質調査についても並行して実施しております。
 評価については、全てのデータを踏まえてということになりますが、ボーリングコアの採取時に1本1本、地層の構成や堆積状況などのデータを確認している現段階では、これまでの当社の出戸西方断層の評価結果を変更するようなデータは確認されておりません。
 このボーリング調査を、安全を最優先に進め、データが取りまとまり次第、審査会合でご説明してまいります。
 引き続き、審査合格に向けて、全力で取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上