発表•お知らせ
2019年1月22日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
 1月1日より社長に就任しました増田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 本日は今年最初、また、私が社長就任後初めての懇談会となりますので、始めに今年の抱負を述べさせていただきたいと思います。

今年の抱負

 今年は、繰り返しになりますが、再処理工場を始めとする各施設の新規制基準の審査に合格し、設工認の申請に計画的に取り組んでまいります。
 また、現場の工事についても、安全最優先で、当社社員、グループ会社、協力会社の皆さんと一体となり、地域の皆さまにご安心いただけるよう全力で取り組んでまいります。
 今年は、再処理工場を中心に、現場の進捗が目に見える年としたいと思っています。
 また、効率的な業務運営に向けた体制・基盤の整備や業務のカイゼン、働き方改革にも取り組んでいきたいと思っています。

 先週18日に原子力規制委員会の山中委員に当社施設をご視察いただき、冬の厳しい環境の下での現場の状況を確認いただきました。
 意見交換の場も設けていただきましたが、昨年末に当社で基本的なミスが続いたこともあり、「技術力の維持・向上」と「安全文化の醸成」に大きな関心を持たれていました。
 委員のご指摘も同様でありましたが、我々は常に現場に足を運び、更なる技術力の向上に努め、「当たり前のことがきちんと出来る」真のプロ集団となること、そして私がそのリーダーとして率先することで、日本原燃の安全文化の醸成に努めていきたいと思っています。

新規制基準への対応状況

 新規制基準への対応に関する今後の予定ですが、来週28日に、再処理工場およびMOX燃料工場の審査会合が開催されることになりました。
 審査会合では、規制庁からご確認のありました再処理工場の蒸発乾固やMOX燃料工場の臨界などの重大事故の対処、降下火砕物対策や火災感知器の設置方針などと、これまでの残件を含め、しっかりとご説明していきたいと考えております。
 また、新規制基準に係わる設工認についても、昨年12月末にMOX燃料工場としては2回目となる貯蔵容器の一時保管設備等の申請を行っております。
 その他にも、再処理工場の冷却水設備の竜巻防護対策や耐震補強、使用済燃料貯蔵施設のクレーンの耐震補強などについて、現在設工認申請の準備を進めており、計画的に提出してまいります。
 一方、低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等の審査については、昨年12月末に4回目の審査会合が開催され、施設の地震や外部からの衝撃による損傷の防止などについてご説明しております。
 引き続き、審査合格に向けて全力で取り組んでまいります。

各施設における防災訓練の実施

 当社では、東日本大震災以降、より一層の安全性向上のため、ハード面である設備の対策・強化に加え、ソフト面の強化も行ってきました。
 これらをしっかりと活用できる技術力の強化も必要なことから、各施設において様々な事故を想定した訓練を実施しております。
 今年度は施設毎に個別に実施しており、昨年10月にウラン濃縮工場で六フッ化ウランの漏えいや火災を想定した訓練、11月には低レベル放射性廃棄物埋設センターで廃棄体落下による放射性物質の漏えいを想定した訓練を実施しました。
 そして、今月29日には、再処理工場の訓練を実施いたします。
 今回は、事故発生時の基本動作の確認や迅速な復旧・通報連絡を目的に、重大事故対策として配備している可搬型空気圧縮機の起動操作や、冷却用の水を建屋へ供給するためのホースを敷設する訓練などを実施する予定です。
 青森県政記者会の皆さまには、すでにご案内させていただきましたが、是非、重大事故の対応に取り組んでいる様子をご覧いただければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 最後になりますが、当社の使命は原子燃料サイクルの確立であることは言うまでもありません。
 わが国のエネルギーの将来を担っているという誇りをもって、現状に満足せず、日々成長・改善していく職場風土を醸成し、一人ひとりが真のプロフェッショナルを目指して取り組んでまいります。

 青森県政記者会の皆さまには、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

以上