発表•お知らせ
2018年4月26日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準適合性審査の再開」についてご説明させていただきます。

新規制基準適合性審査の再開

 当社は、今月4日の原子力規制委員会において、勝野会長とともに、再処理工場の保守管理等の諸問題への対応として、事業者対応方針に基づく様々な改善活動が着実に進んでいると判断し、その状況についてご説明しました。
 そして、適合性審査の再開をお願いし、了承されました。
 また、当日は委員の方々から厳しいご指摘もいただいており、大変重く受け止めております。
 今月17日に開催しました「2018年度品質保証大会」において、当社社員および協力会社社員に対して、「安全および品質の向上は最大の経営課題である」ということを伝えておりますが、この改善活動に終わりはないとの認識のもと、引き続き取り組みを加速させ、継続的な安全性向上に取り組んでまいります。

 審査の再開を了承いただいたことを受け、今月9日に青森県ならびに六ヶ所村に対し、再処理工場の新規制基準対応で新たに必要となる「凝縮器」の設置について、安全協定に基づく事前了解の申し入れを行い、13日にご了解をいただいております。
 そして、16日には再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの事業変更許可申請書の一部補正を原子力規制委員会に提出いたしました。
 一部補正の主な内容は、再処理工場については、重大事故時等における放射性物質の放出量を更に低減させるための「凝縮器」の追加設置や重大事故等が発生した際の放射性物質等による影響を低減させるため、せん断処理を行う使用済燃料の冷却期間を15年以上に変更し、これに伴う建屋からの放射性物質の放出管理目標値を下げるなどの変更です。
 MOX燃料工場については、火災発生時における遠隔消火装置や消火配管設備の追加設置などです。
 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターについては、十分な耐震性を持たせるための建屋換気筒の補強などであります。
 補正書の提出以降は、規制庁とヒアリングを行い、内容についてご説明しているところです。
 今後開催される審査会合では、今回補正した内容をはじめ、品質保証体制および火山灰や航空機落下による影響評価などについて丁寧にご説明してまいりたいと考えております。
 なお、再処理工場の補正書に一部落丁がありましたことから、他にもないか再確認しており、準備が整い次第、追加して提出したいと考えております。
 本件は、補正書のデータファイルの印刷漏れが原因であり、今後はデータからの印刷が確実に行われていることを確認する手順をマニュアルで明確化するなど、対策を徹底し、再発防止を図ってまいります。

 今回の適合性審査の再開にあたり、改めて当社の事業は、地域の皆さまの信頼により成り立っていることを認識し、新しい安全安心の姿を作り上げていくという強い決意で、審査合格に向けて全社をあげて万全の体制で取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上