発表•お知らせ
2017年4月27日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「品質保証活動に対する是正措置等への対応状況」、「新型ガラス溶融炉の開発における技術開発賞の受賞」の3点について、ご説明させていただきます。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」についてご説明いたします。
 まず、ウラン濃縮工場につきましては、今月14日に原子力規制委員会に対して、事業変更許可申請の最終的な補正書を提出し、その後、今月19日には、原子力規制委員会において審査書案が審議され、了承されました。
 ウラン濃縮工場につきましては、2014年1月に新規制基準の適合性申請を行い、当社から申請した4つの施設の中で審査書案が了承された最初の施設となり、大きな前進であると考えております。
 次に、再処理工場と高レベル廃棄物貯蔵管理センターについてですが、先月までの審査会合において一通りの説明を終え、今月24日に、青森県ならびに六ヶ所村に対し、新規制基準の対応上必要となる、安全協定に基づく事前了解の申し入れを行いました。
 具体的な内容としましては、基準地震動の見直しに伴う耐震補強を行うこと、外部からの衝撃による損傷防止対策として、薬品を貯蔵するタンクを地下に移設すること、落雷から設備を守る保安器を安全上重要な施設に設置することなどです。
 当社としましては、これらのご了解をいただいた後、準備が整い次第、事業変更許可申請の補正書を原子力規制委員会に提出したいと考えております。
 また、MOX燃料工場につきましても、先月の審査会合で一通りの説明を終えており、準備が整い次第、補正書を提出したいと考えております。
 引き続き、各事業の審査に全力で取り組むとともに、安全性向上工事を進めてまいります。

品質保証活動に対する是正措置等への対応状況

 次に、「品質保証活動に対する是正措置等への対応状況」について申し上げます。
 保安活動における直接的な原因に対する是正措置につきましては、先月末までにすべての対応が完了しており、具体的には、安全・品質本部および監査室の体制の刷新、全社対応委員会の改革、監査室の独立性確保などを実施しております。
 背景要因である「人」「組織」「仕組み」「風土・文化」に対する取り組みにつきましては、安全・品質本部の心得の制定や不適合管理などの要領類の改正が完了しており、現在、品質マネジメントシステムに関する教育を継続して実施しているところです。
 また、これらの取り組み状況を確認するための「安全・品質改革委員会」を先月設置したことはすでにお知らせしておりますが、今月25日には、第三者の目で評価、助言を行い、全社の改革活動をより促進させることを目的として、社外の委員を中心に構成する「安全・品質改革検証委員会」を設置しており、6月を目途に会合を開催する予定です。
 引き続き、全社をあげて改善活動を進めてまいります。

新型ガラス溶融炉の開発における技術開発賞の受賞

 最後になりますが、当社は、再処理工場における新型ガラス溶融炉の開発などについて、これまで経済産業省殿のご支援をいただきながら、IHI殿と共同で取り組んでまいりましたが、先月28日に、原子力学会より、わが国におけるガラス固化技術を大きく前進させるとともに、この分野に関する関心を広げることに寄与したと評価され、当社として初めての「技術開発賞」の受賞となりました。
 当社の事業を支える原動力となっているのは「技術力」「現場力」でございまして、この「技術力」を評価いただいたことは光栄であり、現場の社員にとっても大きな励みとなっております。
 今後も、新しい技術開発に取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上